2023.01.23

サーバーサイドGTM(ssGTM)& Google Cloud を格安に利用する方法

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サーバーサイドGTM(ssGTM)& Google Cloud を格安に利用する方法

目次

  1. GTMとは
  2. サーバーサイドGTM(ssGTM)とは
  3. ssGTMを導入する理由
  4. Google Cloud で仮想マシンをを立ち上げる
  5. まとめ

Google Cloud を利用して、サーバーサイドGTM(ssGTM)を安価に立ち上げる方法をご紹介いたします。

当記事は、Google Tag Manager (Googleタグマネージャー)こと GTM を日常的に活用するWebマーケティング担当やWebマスター、Webシステムの管理者向けの内容となっています。

GTMとは

GTMは、Google Tag Manager (グーグル タグマネージャー)の略称です。Google が提供する無料のタグ管理ツールで、公式サイトによると以下のように定義されています。

"Webサイトやモバイルアプリに含まれる「タグ」(トラッキング コードや関連するコードの総称)を素早く簡単に更新できるタグ管理システムです"

引用元:Google, タグマネージャーの概要、2023年1月アクセス

ある企業が、Google 広告を出稿するとします。広告経由でWebサイトを訪れ、訪問者が購買・成約・お問い合わせに至るなど成果があった場合、出稿主は成果を正しく測定(コンバージョン測定)する必要があります。そこで欠かせないのが、効果測定タグです。Google 広告の効果測定タグは、Webサイト内のWebページやコンバージョンポイントなど随所に埋め込む必要がありますが、1ページ、1ページにHTMLメールの中にコードを埋め込んでいては負荷の高い作業となります。それに、中長期の管理も煩雑です。

また、追加でFacebook広告を出稿する、GA4(Google Analytics 4)を導入してアクセス解析をするなど、広告媒体やITツールを数多に導入すれば、それ専用の効果測定タグをそれぞれ設置する必要があります。このように、増え続ける効果測定タグを手間なく設置し、煩雑になりがちな管理業務を簡素化するのに役立つのが GTM です。

従来より、Google が提供するクラウドベースの GTM ではなく、今、ssGTMへ切り替える企業が増えています。

サーバーサイドGTM(ssGTM)とは

GTM の新しい機能サーバーサイドタグは、2021年に正式版がリリースされました。一般に ssGTM、SSGTM、サーバーサイドGTMといった略称、名称で呼ばれています。

従来の GTM のように、インターネット経由でログインして、そのまま使える機能ではありません。Google Cloud の仮想マシン(仮想サーバー)を立ち上げ、独自に構築する必要があります。マーケターだけではssGTMの環境を構築できませんので、Webサーバーやシステム管理者など技術者による支援が必要となります。後述の「Google Cloud で仮想マシンをを立ち上げる」にて詳しくご説明します。

ssGTMを導入する理由

本来250件ある広告CV数のうち、170件しか正しく計測できなければ、広告や施策の成果を正しく評価できません。ある一定数を見逃していることになります。ssGTMを導入する理由のうち、マーケター視点で重要なポイントは「ITPの影響を受けない」状態で緻密な効果測定を行えるという点です。

ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、AppleのWebブラウザ「Safari」に組み込まれたトラッキング防止機能です。iPhone、iPadといったモバイル端末やMacに搭載されているSafariブラウザでは、Cookieの有効期限を1日間や7日間に短縮する規制がかかっています。Cookieの有効期限が短くなれば、広告を踏んだサイト訪問者の足取りを追う期間も短く、広告の効果測定時に制限を受けることになります。こういったITPの影響は、マーケターの悩みのひとつでもあります。

しかし、ssGTMを導入すると、サーバー発行 1st Party Cookieを利用できるので有効期限の制限を受けなくなります。つまり、ITPの影響を受けず、より精度の高い効果測定を行えるようになります。

Google Cloud で仮想マシンをを立ち上げる

さて、ssGTMに必要となる Google Cloud の仮想マシンを立ち上げるには?Google Cloud と直接契約するか、または Google Cloud が認定する Google Cloudパートナー と契約します。

記事:Google Cloud 直接契約とは?[Google Cloud 入門]

Google Cloud を直接契約ですと、お支払い方法がクレジットカード/デビットカードに限られるため、法人利用には適しません。法人であれば、Google Cloud の認定を受けた Google Cloud パートナーに相談することをおすすめします。定額より安く、また法人利用に適したお支払い方法である銀行振込でssGTMのサーバー費用をお支払いできます。

当社が運営する Google Cloud 利活用支援サービス「CloudCREW byGMO」では、Google Cloud の利用料を値引きする「Google Cloud 請求代行サービス」を初期費用、月額費用0円でご提供しています。銀行振込でお支払いできるので、Google Cloud と直接契約するよりメリットが多くあります。

CloudCREW byGMO、Google Cloud 請求代行サービス

CloudCREW byGMO Google Cloud請求代行サービス

ssGTMを中長期にわたって利用するのであれば、ITインフラのコストと請求管理業務の効率化にも配慮しましょう。

まとめ

Webマーケティングに従事する企業が信頼性の高い効果測定を行うには、ssGTMの導入が推奨されます。ITPの影響を受けず、本来の広告成果を把握しやすくなるからです。ssGTMを導入するには、定価で Google Cloud と契約するか、または Google Cloud のパートナー企業を通じて導入することで定価より安価かつ便利に利用できるようになります。

Google Cloud 利活用支援ならCloudCREW byGMO

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監修
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が運営するCloudCREW byGMOでご紹介する記事は、AWS、Google Cloud など主要クラウドの認定資格を有するエンジニアによって監修されています。

この記事を書いた人

クラウド推進チーム

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