2017.04.19

DNSとは?

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DNSとは?

DNSの正式名称は「Domain Name System(ドメインネームシステム)」で、それぞれの単語の頭文字をとってDNSと呼ばれています。インターネットへつながらず、PCの画面上に「DNSエラー」と表示されたことはないでしょうか?これは、ごく簡単に言えば「宛名はあるけれど具体的な住所がわからない」という状態を指しています。DNSは接続要求があった機器に対して、宛名(ホスト名)を元にして具体的な住所(IPアドレス)を教えてくれているのです。

インターネット上で特定の場所に接続したいとき、それぞれに割り振られたIPアドレスを直接指定することも可能です。しかし、数字の羅列であるIPアドレスを毎回入力するのは手間がかかる上、IPアドレスは必ずしも固定ではありません。そこで、私たち人間が覚えやすいような文字列のアドレスを使うことになります。これが「ホスト名」で、「www.○○○.co.jp」といった形式で表現されているもの。DNSは、このホスト名と実際のIPアドレス(XXX.XX.XX.XXXのような数字の羅列)を関連付け、クライアントを具体的な住所に導いてくれるのです。

これを「名前解決」と呼び、DNSの非常に重要な役割となっています。わざわざ数字の羅列であるIPアドレスを記憶しなくても、ホスト名を打ち込めば、インターネット上の任意の場所へ行くことができるのです。名前の横に住所をメモしてあるアドレス帳のようなもの、と考えても良いでしょう。

DNSの種類と役割の違い

DNSサーバーには大きく2つの種類があります。それが、「キャッシュサーバー」と「コンテンツサーバー」です。キャッシュサーバーは、クライアントからの要求を受けてIPアドレスとドメイン名の対応を複数のDNSコンテンツサーバーへ展開し、その結果を蓄積(キャッシュ)します。一方、コンテンツサーバーは、キャッシュサーバーから依頼を受ける側です。権威DNSとも呼ばれます。コンテンツサーバーは、自身が管理している情報(ゾーンファイル)の範囲で回答を行い、他のDNSサーバーへ問い合わせを行うことはしません。自分が管理している範囲の情報を返すので、時には満足な回答を返してくれないこともあります。

クライアント→DNSキャッシュサーバー→DNSコンテンツサーバーの順で、情報の問い合わせが発生していると考えてください。このとき、DNSクライアントサーバーは自身の管理している情報の範囲に正解がない場合、「正解がない」という返事をします。それを受けたDNSキャッシュサーバーは、他のDNSコンテンツサーバーへ問い合わせを行うのです。

このように、DNSキャッシュサーバーが他のDNSコンテンツサーバーへ何度も問い合わせを繰り返す動きを、反復問い合わせと呼びます。また、DNSキャッシュサーバーは、クライアントに対して「最終的な回答」をすることになります。反復問い合わせによってたどり着いた正解を回答するのです。これを「再帰問い合わせ」と呼びます。

つまり、
・クライアントはDNSキャッシュサーバーに対して再起問い合わせを行っている。
・DNSキャッシュサーバーはDNSコンテンツサーバーに反復問い合わせを行っている。
ということになるでしょう。

インターネットの世界にも名前と住所を関連付ける仕組みがあることを、ご理解いただけたでしょうか。専門的な用語が多いために難しい印象を受けますが、要は「特定の場所に行くための手がかり」を探しあてるための仕組みです。昔ながらの「人探し」の要領が、ITにも使用されていると考えれば親しみがわくのではないでしょうか。

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