2023.02.28

KUSANAGIでインストールしたWordPressに、証明書を設定してみた

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KUSANAGIでインストールしたWordPressに、証明書を設定してみた

目次

  1. はじめに
  2. VPSパネルへログイン
  3. SSLの設定
  4. WordPressサイトに接続して確認
  5. まとめ

はじめに

前回の記事「KUSANAGIを使ってWordPressをインストールしてみた」前編後編では、KUSANAGI上にWordPressサイトを構築しました。クラウドVPS byGMO(以降、クラウドVPS)でKUSANAGIを初期化、プロビジョニングを行い、WordPressのインストールを行いました。

ただサイト証明書の設定をスキップしていたので、HTTPSでのアクセスができていませんでした。

構築したWordPressサイトにアクセスし、ブラウザのアドレスバー左端をクリックすると、「このサイトへの接続は保護されていません」と表示されます。

これでは、セキュリティ上よろしくありませんので、無料のLet’s Encryptを使って、接続を保護したいと思います。

Let’s Encrypt

ちなみにLet’s Encryptは、「フリーで自動化されたオープンな認証局」です。

通常の認証局は、利用すると費用がかかりますが、Let’s Encryptは無料です。

詳しくは、Let’s Encryptの公式サイトをごらんください。

なお、以下のものが必要になります。

  • ・Let's Encryptに登録するメールアドレスを用意する
  • ・KUSANAGIのプロビジョニングで、名前解決可能なFQDNを、ホスト名に設定している

VPSパネルへログイン

今回もVPSのWebコンソールから設定を行います。

まずは、クラウドVPSの管理画面「VPSパネル」へログインします(図1)。

VPSパネルへログイン
図1 VPSパネルへログイン

ログインしたら、Webコンソールを開き、rootユーザーでログインします(図2)。

VPSパネルのWebコンソールにログイン
図2 VPSパネルのWebコンソールにログイン

SSLの設定

サイト証明書の設定には、「kusanagi ssl」コマンドを使用します。

kusanagi ssl --email xxxxxx@gmail.com wordpress-site-1
要素 説明
kusanagi ssl KUSANAGIでSSLを設定するコマンドです。
--email xxxxxx@gmail.com メールアドレスを入力することで、Let’s Encryptの使用に同意すると見なされます。
wordpress-site-1 SSLを設定する対象の、サイトのプロファイル名です。
「KUSANAGI provision」コマンドで、KUSANAGIのプロビジョニングに使用したプロファイル名を入力します。

他にもいくつかオプションを設定できますが、今回は割愛します。詳しくは、KUSANAGIのドキュメントをごらんください。

Webコンソールでコマンド実行
図3 Webコンソールでコマンド実行

コマンドを実行すると、サイト証明書が、指定したプロファイルに設定されます(図3)。

WordPressサイトに接続して確認

実際にWordPressサイトにアクセスして、確認してみましょう。

設定前はHTTPを使用してアクセスしましたが、SSL接続が有効になりましたので、HTTPSでアクセスします(図4)。

  • ・設定前:「http://wordpresssite/」
  • ・設定後:「https://wordpresssite/」
HTTPSで表示されるWebサイト
図4 HTTPSで表示されるWebサイト

ブラウザのアドレスバー左端をクリックすると、「この接続は保護されています」と表示されています。サイト証明書が設定されているようですね。

ついでに、サイト証明書の設定も見てみましょう。

「この接続は保護されています」と表示された部分をクリックし、さらに「証明書は有効です」というメッセージの右にある、アイコンをクリックします。

すると「証明書」画面が表示されます。

画面の「詳細」タブを開くと、「発行者」に「Let’s Encrypt」と表示されていますね(図5)。

証明書の確認
図5 証明書の確認

これで、Let’s Encryptでのサイト証明書の設定は完了です。

まとめ

KUSANAGIを使用すると、WordPressサイトの構築だけでなく、サイト証明書を使った安全な接続も、簡単に設定できることがお分かり頂けたと思います。

今回は割愛しましたが、「kusanagi ssl」には他にもいくつかオプションがあります。

特に、HTTPからHTTPSへの301リダイレクトを設定する、「--https [redirect|noredirect]」オプションは指定しておいた方がいいかもしれません。

サイトのセキュリティポリシーに応じて、適切に設定をしておきましょう。

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この記事を書いた人

suzuki

テクニカルライターとIT系の英日翻訳をしています。
オフィス用複合機や関連ソリューション、パソコンなどが得意分野。
「作る側」と「使う側」とのギャップを埋めるべく、日々がんばってます。
写真撮るのが好き。猫も好き。twitter: @se_necosys

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