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2017.12.26

失敗しない!IoTの取り組みにおける3つの法則とは?

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IoT関連

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IoT(Internet of Things)のコンサルタントのお仕事をしていると、下記のような問合せや質問を受けることが良くあります。

・会社の経営をしているが、IoT事業を始めなければ取り残されると思うが、どう進めていいかわかりません。

・社内でのIoT推進リーダーを任されたが、何から始めれば良いですか?

IoTへの提案書を何回も書いたが、経営層がこの提案書では投資判断ができないと言われます。

 

このような質問を受けると、私は必ず下記の質問を返します。

IoTを進めるための目的は何ですか?

・現状の問題/課題は何ですか?それはIoTで解決するものですか?仕組みの改善(プロセス改善)で解決できないですか?
IoTを推進するための体制/人材/連携をどのように考えていますか?
上記のような質問を経営層の方やIoT推進リーダーの方へ繰り返し実施することで、IoTへの取組み方法は自ずと進むべき道が見えてきます。しかし、IoTに必要な知識やスキルの幅が広いため、個々の企業や組織における状況や立場において、IoTの取り組み方を明確化する必要があります。

 

IoT事業の取り組み方

 

上記のようにIoTの取り組み方は、その企業や組織にあった方法にする必要がありますが、典型的な考えをお話いたします。多くの企業は下記の項目のいくつかにあてはまると思われます。

 

  • ①IoTを推進する上でのスキルやノウハウが不足している

IoTの時代では、高度なマネジメントやマーケティングスキルが求められます。今までIT技術を活用できていなかった組織は勿論、IT技術を充分活用できていた企業でもスキルが不足していることがあります。

 

  • ②IoTを推進する上で組織体制が確立できていない

IoTで求められるスキルエリアは広く、自部門だけで進められる例は多くありません。様々な組織や企業が関連するIoTを従来の組織で進めると、必ずと言っていいほど失敗します。

 

  • ③IoTを推進する上で組織文化の対応が取れていない

IoTでは、データの有効活用が重要です。従来のデータを有効活用できていない感覚的な仕事のやり方を実施してきた組織ではIoTを有効に活用できません。

それでは、①~③それぞれの問題に対してどのように取り組むべきか説明していきます。

 

①  スキルやノウハウが不足している場合

 

まず各企業が自社のIoTの取り組みに合った技術ロードマップを作成します。この技術ロードマップを基に、各部署や職種、役割に合ったスキルマップを検討する必要があります。下記は、ロードマップやスキルマップの例です。

図:IoT 技術ロードマップ

 

表:工場運営におけるAIIoT 人材に必要な知識・スキルマップ

 

また、スキルマップで洗い出されたIoTに関するスキルを習得するためには「IoT検定」という検定も参考になると思います。ちなみに私もIoT検定に携わっており、検定の詳細については、別の機会にご紹介させていただきたいと思います。

 

 

② IoTを推進する上での組織体制が確立できていない場合

 

IoT推進のポイントは、全社で一丸になる努力をすることです。スキルエリアが広いので、IoTを単独の部署で進めるとほぼ失敗すると言ってもいいでしょう。各部署の責任を明確にした上で、それぞれの部署メンバーが参加するプロジェクト体制で進めることをお勧めします。また、IoT推進のプロジェクト計画書を全プロジェクトメンバーで作成し、その作成過程で意思疎通を図ることが大切です。

 

③  IoTを推進する上での組織文化の対応が取れていない場合

 

IoTでデータを有効活用するためには、データを基に結果を判断する文化が重要になります。日本においては、このデータを基にした意思決定を苦手にしている企業が多数あります。上司の指示が絶対と言われる契約社会の米国でも、IT企業の中には、「上司の言葉より、データの方を信用しろ」という言葉まであります。トップ自らが、このデータ重視の考えを理解し、部下に指示する際は、根拠となるデータを明確にし、指示の理由を説明する必要があります。

 

おわりに

現在のIoTの流れは、単なるブームではありません。この波に乗り遅れると、企業の存続に関わると言っても過言ではありません。ただし、IoT事業を進める上で、推進目的を明確にし、それにあった推進方法を考えなければいけません。次回は、「IoTの導入の壁」についてお話したいと思います。

 

 

この記事を書いた人

高安篤史

高安篤史

合同会社コンサランス 代表、中小企業診断士、サートプロ IoT技術講師
早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。

自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。DFSS(Design for Six Sigma)に代表される信頼性管理技術/プロジェクトマネジメントやIoT(Internet of Things)のビジネスモデル構築に関するコンサルタントとしての実績やハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。

• 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
• 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報、セキュリティマネジメント)
• IoT検定制度委員会メンバー
詳しくは、こちら 

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この記事を書いた人

高安篤史

高安篤史

合同会社コンサランス 代表、中小企業診断士、サートプロ IoT技術講師
早稲田大学理工学部工業経営学科卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。

自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。DFSS(Design for Six Sigma)に代表される信頼性管理技術/プロジェクトマネジメントやIoT(Internet of Things)のビジネスモデル構築に関するコンサルタントとしての実績やハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。

• 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
• 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報、セキュリティマネジメント)
• IoT検定制度委員会メンバー
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