国産クラウドとは、日本国内の企業によって開発されたクラウドプラットフォームのことです。国産クラウドは海外クラウドに比べ、導入のしやすさやセキュリティ面の高さ、サポート体制の信頼性などから注目され、多くの企業でも導入されています。
しかし、国産クラウドにもさまざまな種類があり、どのクラウドサービスを選べばよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、代表的な国産クラウドと海外クラウドを比較しながら、国産クラウドのメリットやおすすめの国産クラウドサービスについてご紹介します。ぜひご参考にしてください。
代表的な国産クラウドと海外クラウドをご紹介
国内外で利用者の多い代表的な国産クラウドと海外クラウドをご紹介します。それぞれサービスに特長がありますので、クラウド選びのご参考にしてください。
国産クラウド
まず、国産クラウドからご紹介します。代表的な国産クラウドには、ALTUS(アルタス) byGMOやさくらのクラウド、IIJ GIO、WebARENAなどがあります。
それぞれの特長を比較した一覧表は、次の通りです。
サービス名 | 特長 |
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ALTUS byGMO |
コマンド操作不要サーバー管理ツールPleskも14日間無料 |
さくらのクラウド |
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IIJ GIO |
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WebARENA |
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ALTUS byGMOは、クラウド初心者にもやさしい、コストパフォーマンスに優れた国産クラウドです。
ALTUS byGMOは利用料金がリーズナブルで、ニーズに合わせて必要なリソースだけを自由に構築できるため、最小限のコストで始められます。また、データ転送量が無料なので、大規模サイトの運用も安心です。
24時間365日無料の高品質サポート体制や設定代行サービス、14日間の無料体験期間などもあり、国内企業での導入実績も多い国産クラウドです。
さくらのクラウド
さくらのクラウドは、直感的でわかりやすいコントロールパネルを搭載し、ビジネスの規模に合わせて柔軟なサーバー構築が可能なため、スタートアップに人気のある国産クラウドです。
東京都と大阪、北海道に複数の拠点を備え、バックアップや災害復旧にも強く、セキュリティ面でも安心して利用できます。
データ転送量が無料で料金設定もわかりやすく、メンテナンス体制も充実している国産クラウドです。
IIJ GIO
IIJ GIOは、インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する国産クラウドで、仮想基盤にVMwareを採用しているため、既存オンプレミス環境からクラウドに移行しやすいシステムとなっています。
欧州のBCR(拘束的企業準則)やAPECのCBPR(越境プライバシーポリシー)の承認を受けており、セキュリティ性が高く、官公庁にも多く導入されています。
専任のエンジニアによる個別のオンライン相談会やワークショップを実施しているのも特長です。
WebARENA IndigoPro
WebARENA IndigoProは、最大10Gbpsの高速通信回線を標準提供しており、システムの拡張性や充実したサポート体制もある国産クラウドです。
東京都と大阪府に拠点を備え、バックアップや災害・故障時の早期復旧も可能であることから、データ保全性が高いのも特長です。
データ転送量が無料で、最大30日間使用可能な1万円分のお試しクーポンもついています。
海外クラウド
次に、海外クラウドをご紹介します。代表的な海外クラウドには「3大クラウド」と呼ばれるAmazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudの3つがあります。
それぞれの特長を比較した一覧表は、次の通りです。
サービス名 | 特長 |
---|---|
Amazon Web Services |
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Microsoft Azure |
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Google Cloud |
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Amazon Web Services
Amazon Web Servicesは世界最大手の海外クラウドで、利用できるサービス数や導入企業数も圧倒的に多いことで知られています。用途に合わせてリソースのスペックを自由に変更でき、世界各国のセキュリティ基準もほぼクリアしていることが強みです。無料トライアルもあります。
Microsoft Azure
Microsoft Azureは、250以上のクラウドサービスが利用できる海外クラウドです。既存のWindows ServerやSQL Serverを利用することで大幅なコスト削減も見込めるのが特長です。AIの機械学習を活用したシステム構築にも優れており、最大30日間の無料試用期間がついています。
Google Cloud
Google Cloudは、日本国内でも多く導入されている海外クラウドのひとつで、150以上のサービスが利用可能です。Googleが保有する大容量データ解析システムを活用しているため、データ処理能力が高く、AIを活用したシステム構築にも対応しています。スタートアップを支援する割引プログラムや最大90日間の無料試用期間があるのも特長です。
国産クラウドのメリットとは?
国産クラウドと海外クラウドを比較すると、海外クラウドの方が導入実績が多く、機能性も高いように見えるでしょう。しかし、国産クラウドには、海外クラウドにはない次のようなメリットがあります。
- ①導入が簡単
- ②スピードとパフォーマンスの向上
- ③堅牢なセキュリティ体制の確保
- ④優れたサポート体制
これら4点は、これからクラウドを導入したいという企業にとっては、とても大きなメリットといえるでしょう。
これらのメリットについて、以下にわかりやすく解説します。
①導入が簡単
国産クラウドは、国内企業のユーザーが扱いやすい仕様となっており、高度な専門知識がなくても簡単に導入できるのが特長です。
導入支援や設定代行などに対応したクラウドサービスを選ぶことで、オンプレミスからクラウドへ移行する企業や初めてクラウドを導入する企業も安心して利用できます。
コントロールパネルが国内向けに使いやすく設計されているため、導入後の管理もしやすく、専任の担当者が不在でも比較的容易に運用できるのもメリットです。
②スピードとパフォーマンスの向上
国産クラウドは、国内の拠点に主要なデータセンターを置いているため、海外クラウドに比べて通信速度が速くスムーズに動作しやすいのがメリットです。国内のデータセンターを最短ルートの光ファイバーネットワークで接続することで、通信速度の高速化と安定したデータ転送を可能にします。
一時的なアプリケーションの導入や大規模なデータ転送など急速に転送量が増加した場合も、国産クラウドならではのスピードとパフォーマンスで快適なやりとりを実現します。
仮にネットワークに遅延が生じた場合も、世界の主要都市に分散したグローバルネットワークを活用することで通信速度を改善し、遅延を最小化に抑えることができます。
③堅牢なセキュリティ体制の確保
国産クラウドは、国内法規制に準拠しているため、個人情報やプライバシーの保護も徹底されており、堅牢なセキュリティ体制を確保できます。
複数拠点にデータセンターを置くことで、定期的なバックアップや故障・災害時の早急な復旧も対応可能です。また、主要なデータセンターを国内でも安全性の高い場所に構築し、24時間の監視体制で、データの保護性が高いのもメリットのひとつです。
海外クラウドでは不安の大きいデータ流出などのリスクも最小限に軽減できます。万が一、不正アクセスやサイバー攻撃を受けた場合も、海外クラウドは対応に時間がかかるケースがありますが、国内クラウドでは迅速な対応ができるため、ユーザーが安心して利用できます。
④優れたサポート体制
国産クラウドの大きなメリットは、日本語対応のサポートが受けられる点です。丁寧な日本語マニュアルが用意されているサービスも多く、メールやチャットだけでなく電話や対面などよりきめ細かいサポートが受けられます。
国内に設置された窓口を通して、トラブル時も迅速かつ効果的なサポートで問題解決を図ることができます。また、アプリケーションやセキュリティの更新もサーバー管理会社が行うため、自社負担が少ないのもメリットです。
国産クラウドは海外クラウドに比べ、サービス体制の質が格段に優れており、ビジネスの継続性を確保するうえでも重要な要素といえます。
まとめ
国産クラウドは国内企業に合ったサービスと機能を備え、導入のしやすさや利便性、堅牢なセキュリティ、優れたサポート体制など多くのメリットがあります。
特に、これからクラウドを導入したい企業にとっては、専門知識がなくてもスムーズに導入でき、サポート体制も万全なサービスが不可欠といえるでしょう。
国産クラウドのALTUS byGMOは、導入支援や設定代行、トラブル時の迅速なサポートまで充実したサービスを提供しており、初心者の方にもおすすめできる国産クラウドです。
中でも、24時間365日の技術サポート体制はユーザーからの信頼も厚く、国内クラウド業界でも高い評価を受けています。
クラウドの導入や構築・運用でお悩みの方はぜひ一度、ALTUS byGMOのサポートや14日間の無料体験を試してみることをおすすめします。