ITって略語がものすごく多いですよね。まずIT自体がInformation Technologyという略語ですし、PC、API、HDD、DB、JS、AAC、XML…数に糸目がありませんが今回はCLIに注目します。
CLIとは
CLIとはCommand Line Interfaceの略でIT用語辞典によれば、以下のように説明されています。
引用:IT用語辞典
初期の頃のコンピューターを使っていた方は覚えているかもしれませんが、昔はスイッチを入れて、それから黒い画面に向かってコマンドを打ってOSを制御していかなくてはなりませんでした。これがCLIです。
わかりやすい例で言えばMACやLinuxなどのターミナルを使ってコンピューターを操作することはCLIの一種といえるでしょう。
CLIとGUIの違い
今ではGUI全盛の時代なのでこちらの方が聞きなじみがある方が多いのかもしれません。GUIはGraphical User Interface(グラフィカルユーザーインターフェース) の略語です。このGUIのおかげで視覚的にコンピューターを操作できるのです。今でこそマウスがあってブラウザやアプリケーションをクリックしながら視覚的に作業を進めることができますが、ひと昔前のOSなどはコマンドを打ってコンピューターを操作していかなくてはなりませんでした。そしてこれがCLIなのです。
イメージがつかめたでしょうか?マウスやカーソルや日頃使っているFacebook、twitter、Evernote全てGUIの恩恵を受けていています。仮に全てコマンドで動かしていることを想像してみてください。あまり気軽に、楽しく使えなさそうですよね?ここまでPC(Personal Computer)が世に広まって使いやすくなったのもこのGUIのおかげといっても過言ではありません。アップルのMACがここまで人気になったのもこのわかりやすくてきれいなGUIのおかげといえるでしょう。
CLIのメリット
このように日頃GUIの恩恵を受けている私たちは、CLIの世界など関係なしに生きているように思います。むしろ「小難しそうなCLIにメリットなどあるのだろうか?」と思ってしまいがちですが、特にITに関わる人たちにとってはCLIにしかできないことがたくさんあります。
例えばMacやLinuxでターミナルを立ち上げてコマンドやシェルを打つ行為はCLIに当たるでしょう。そのようなOSにダイレクトに命令するような細かいことはいまだにCLIを使わなければなりません。ファイルの連番を一瞬で作ったり、いちいちアプリを立ち上げなくてもテキストがすぐかけたりなどかゆい所に手が届きます。そしてGUIのデメリットとして簡単に操作できてしまう分、不意にクリックしてしまうなどのミスも多くなってきます。OSのセキュリティーに関わることが意図しないクリックで変更されてしまったら大変ですよね。その場合意図的にスクリプトで打ち込んだ方が、非常に明確で使いやすいことが想像していただけるでしょうか?そのような細かい所や非常に大事な部分はCLIで行うメリットを感じられます。
CLIは普段なじみがありませんが、使ってみるとそちらの方が便利で、CLIで基本的に操作するようになってしまった、という方もいるようです。この用語を覚えたのをきっかけに一度スクリプトでOSを動かすことにぜひチャレンジしてみてください。
最後に、CLIでなくGUIを使いたい方へ
ここまで、CLIのメリットを説明してきましたが、中には、チャレンジする時間がない方や、やっぱり自分には難しい・・・という方もいる思いますので、最後にCLIを利用しないサーバーの構築・運用についても少しだけ触れておきます。CLIではなく、GUIで作業をしたいという方には、Plesk(プレスク)という国内トップシェアのサーバー管理ツールがおすすめです。GUIだけで行える機能も多く、非常にすぐれたサーバー管理ツールですので、ご興味がある方はぜひ試してみてください。
クラウドサーバーのALTUS(アルタス)では、Pleskの利用含めて14日間無料でお試しいただけます。
本記事が、少しでも皆さんの役に立てれば幸いです。最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。