VPSとは?共用サーバー、専用サーバーと比べて、VPSはどういった特徴があるのでしょうか?VPSをはじめて検討する上で知っておきたいサービスの違いをご説明します。
VPSとは?
VPSとは、「バーチャル・プライベート・サーバー(Virtual Private Server)」の略です。一般的に「共用サーバーでありながら、仮想的に専用サーバーと同等の機能・能力を与えた『仮想専用サーバー』である」と言われています。VPSは、レンタルサーバー、専用サーバー、クラウドと並び、主要なITインフラを示すひとつのサービス・カテゴリーとなります。
共用サーバー、専用サーバーとの比較
レンタルサーバー(ホスティングサービス)には、大きく次の3種類があります。
- 1. 1台の物理サーバーを分割してその一部をレンタルする「共用サーバー」
- 2. 1台の物理サーバーをまるごとレンタルする「専用サーバー」
- 3. 実際には共用サーバーだが、仮想的に専用サーバーのような性能を持たせた「VPS(仮想専用サーバー)」
法人がメールやWebサイトを運用する際の選択肢として、共用サーバー、専用サーバーのレンタルが人気だった時代を経て、2013年頃にVPSが登場しました。共用サーバーと専用サーバーの中間的な要件を満たすのがVPSです。
当時は、仮想化技術やVPSの認知が低く、「専用サーバー並みのパフォーマンスを共用サーバーの手軽さで」「共用サーバー並みの低料金で専用サーバー並みの快適さを」という風に、どういったサービスであるのか詳しく説明する必要がありました。徐々に利用者を増やし、サービスの認知も高まり、レンタルサーバーという分野においてポジションを確立しています。
共用サーバーが抱える問題点
共用サーバーが抱える問題点といえば、アクセス過多で、Webサイトが不安定になるリスクがある点です。共用サーバーでは、1台の物理サーバーを多くの利用者と共有します。そのため、自社サイトにアクセスが集中した場合、または同じサーバーの利用者が運用するWebサイトにアクセスが増加した場合、サーバー全体のパフォーマンスが低下して、Webサイトの表示が不安定になります。
VPSは、レンタルサーバーに比べると利用できるリソースが増えており、ハイスペックです。リソースとは、プランで利用できるメモリ、vCPU(仮想CPU)などを指します。アクセスの多い自社サイトなら、サイト規模に十分なリソースを割り当てたプランを選びましょう。
仮想的に専用サーバーと同様の環境を利用できますので、第三者の影響を受けにくいメリットがあります。そのため、アクセスの多い人気サイトも安定して運用できます。レンタルサーバーをご利用中の方にとって、VPSは次へのステップアップとなる選択肢でもあります。
専用サーバーが抱える問題点
1.オーバースペックで使いきれない
物理サーバーを1台まるごとレンタルするメリットに反して、最終的にどれくらいのリソースを必要とするか、将来の需要を見越してサーバースペックを決める必要があります。そのため、導入時に必要とするリソースを大幅に超えた"将来使うであろうリソース"まで支払い続ける必要があります。
2.コストダウンと安定運用が課題
導入時点で必要とするリソース以上を抱えているので、費用は高額になりがちです。また、安定運用を実現するには人的リソースも投資する必要があるので、コスト高の課題と向き合う必要があります。
まとめ
各サービスの違いを理解した上で、自社の要件、予算、人的リソースに最適なサービスを選択しましょう。困った時は、サービス提供事業者に相談してみましょう。サーバーに求める要件を伝えると、最適なサービスを提案してくれるでしょう。
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