2019.08.29

Web制作会社の増収について考える!Web制作会社にこそPleskを知ってもらいたい!

難易度
1
カテゴリー
Plesk(サーバー管理ツール)
その他

Programmer and UX UI designer working in a software development and coding technologies. Mobile and website design and programing development technology.

こんにちは、鈴木です。2019年も7月が終わり、関東圏も梅雨明け、東京にも蒸し暑い時期がやってきました。汗だくになって客先に伺い、1時間のミーティング後に、また汗だくになって会社に戻ってくる。もういい加減、Web会議システム等を使って、老体をいたわりながら、涼しいオフィス、短パンTシャツのまま自宅で話を進めたいものですね。とは言え、いくらサービス提供側企業が優れたIT技術提供を可能にしても、顧客企業サイドの旧世代の考え方、現場で使ったことのないWeb会議でミーティングを望むことはまだまだ難しいのも事実です。実際自分も、アナログ的だと言われようが、直接お客さまに会ってこそお客さまの日々の不満・要望を感じ取れるとか、経験則として信じているところもあり、当面無理なことなのでしょう。

さて本日は、Webコンテンツの作成を手がける Web制作会社が Plesk を利用することで、どう増収につながっていくのかを考えていきます。

Web制作会社が確実な収益増を目指すには?

Web制作会社の強みは、その名の通り、Web制作です。売り上げ増に大きく貢献するのは、"開発単価増"と"開発案件増"であり、多くの競合他社がより多くの労力を注ぐ領域でしょう。とは言え、すべての労力が即利益に結びつくものでもなく、結びついたとしても収益を得るまでの期間が長いのも事実です。

方や、完成したWebコンテンツの多くは、インターネット上に配信されることを必要とするため、会社がコンテンツを預かって、配信、管理を代行することも収益の一つになります。
これは、いわゆるストックビジネスとも言え、仕組みを定型化し、積み上げていく=顧客数を増やすことで安定した企業収益に結びつきます。

このストックビジネスの中でも、企業収益を向上させる要素として、大きく分けて以下の2つの要素があると考えます。

① コンテンツ配信に関わる代行サービスの提供
② コンテンツの改修、アップデート作業に対する支援機能

しかし、コンテンツ保持に関わる長期的なサーバー運用は追加のエンジニアコストの発生を意味し、その実現には、より簡単な操作によるシステムの簡易化が望まれます。

Plesk活用によるストックビジネスへの貢献

ここからは、Pleskによる先ほど触れたストックビジネスの実現について考えていきたいと思います。

◆Pleskが貢献できることその 1◆コンテンツ配信に関わる代行サービスの提供

Pleskは、レンタルサーバー事業者が自社のレンタルサービスを簡単に実現する歴史あるサーバー管理ツールの一つです。1台のサーバーにおいて、複数顧客のコンテンツ配信を対応することができるので、サーバーエンジニアのみがマニュアルで実施していた作業の自動化を図り、多くのメンバーが共同で顧客コンテンツの管理、運用を可能にします。個々の機能概要は こちらよりご確認ください。

【1】GUIによるサーバー運用の自動化

新規案件ごとに発生する顧客コンテンツ配置に関わる初期設定を、わざわざサーバーエンジニアに依頼しなくてもコンテンツ開発者がGUIで設定することが可能です。少ないサーバーエンジニアリソースがボトルネックになりがちなシステム運用の改善と、より多くのヒューマンリソースの活用を可能にするので、ありがちな属人化したルーティンワークをより一般化することが可能です。

<Pleskの管理画面>

Plesk 管理画面

【2】サーバー・コンテンツを守るベーシックな機能を標準装備

Pleskには、常にインターネット越しに攻撃される可能性のあるサーバー、およびコンテンツのセキュリティを向上する機能が標準装備されています。例えば、システムの自動アップデート、パケット・アプリケーションレベルでのファイアウォール、無料のサーバー証明書(Let's Encrypt)作成設定といった豊富なセキュリティ強化機能を提供します。もちろん、すべてGUIで作業が可能です。

【3】付加サービスの追加

顧客によっては、コンテンツの配信だけでなく、運用ドメインを使ったメールサービスの利用を必要とする場合も想定されます。オプション機能として提供できるものは付加価値になり、月額請求費用の向上に貢献します。
Plesk Extensionsと呼ばれるPleskの拡張機能では、デフォルトのPleskには含まれない高度な機能(有償サービスあり)を追加することで、コンテンツの高速配信を可能にするCDNや、DDos防御といった付加価値の提供が可能になります。

◆Pleskが貢献できることその 2◆コンテンツの改修、アップデート作業に対する支援機能

Webコンテンツの提供は、サービスの継続、安定提供が求められるため、定期的に顧客が要望するコンテンツの改修、セキュリティ改善を含めた各種アップデートの機会が生まれます。
Pleskでは、Web開発に関わる有益な支援機能をGUIで提供し、その開発コストの最小化による利益の最大限を図ることができます。

【1】WordPressのバージョンアップに役立つ「WordPress Toolkit」

WordPress サイトの継続運用を支援する非常に便利なツールです。WordPress自身のアップデートの支援だけでなく、WordPress本体、コンテンツ改修、PHP本体のアップデートをより安全に実施できる仕組みを提供します。"より安全"なアップデート作業は、より多くの事前準備、コストが必要です。WordPress Toolkitはその作業を簡単に実施できるゆえに、そのコストを最小限化することが可能です。

また、コンテンツの改修作業は、従来バージョンのコンテンツを公開しながら実施し、かつ、改修中のコンテンツを適宜発注元の顧客に開示する必要性があります。コンテンツ配信場所が2つになる追加コストと、都度改修コンテンツを一般公開のための配信先にコピーする作業が発生します。WordPress Toolkitによるステージング機能
は、この実現に必要な機能をデフォルトで装備し、追加コストは発生せずに簡単操作で利用可能です。

>>WordPress Toolkitの詳しい機能については、こちらの記事で紹介しています。

【2】複数台のサーバーで稼働するWordPressを一元管理できる「WordPressリモート機能」

Web制作会社では、複数のホスティング事業者のサーバーを利用していたり、複数台のサーバー内でWordPressを管理している場合があると思います。その場合、管理が煩雑になり、手間を取られてしまうことも少なくありません。
WordPressリモート機能を利用することで、複数社のサーバーに設定してあるWordPressを一元管理できるようになります。複数のサーバーでWordPressを使ったWeb制作をおこなっている企業さまには、とても重宝する機能ではないでしょうか。

>> WordPressリモート機能の詳しい機能については、こちらの記事で紹介しています。

【3】WordPressアップデートもAIで自動分析・検証できる「Smart Updates for WordPress Toolkit」

WordPressを利用しているサイトでは、サイバー攻撃の標的になりやすいとも言われています。そのため、常に最新のバージョンにしておくことが推奨されます。
しかしながら、安全なアップデートを手作業でおこなおうとすると、検証環境として全く同じWordPressを用意し、アップデートをおこない、問題がおきたらエラーを見ながら一つずつ解決していき問題がなくなったら本番環境に反映させる、といった作業となり、どうしても時間と手間が発生します。
Smart Updates for WordPress Toolkitを利用することで、WordPressのバージョンアップデートした際のリスクをビッグデータ解析とAIを駆使して、アップデート前後でのWebサイトレイアウトの崩れなどを自動判定してアップデートするべきかどうかを判定してくれます。判定後、アップデートしても問題ないと判断された場合は、アップデートまで自動でおこなえますので、アップデートに関する手間を最小限に抑えることができるようになります。

>> Smart Updates for WordPress Toolkitの詳しい機能については、こちらの記事で紹介しています。

さいごに

本記事を通して説明したPlesk活用は次のような利益計算を導き出します。

Plesk 利益計算

(1)および(2)がちょっとでも伸びることによって利益増に大きく貢献することは分かり、誰もが注力するところでしょう。同時に、(3)を極力最小に抑えたいと望むはずです。
しかし、(3)の費用を抑えることで、属人化しがちなシステム運用によるサービス提供は選択してはいけません。
継続性の破綻が後からじわじわとやってきます。長期的に安定性の高いサービス提供を保証できないと(1),(2)の向上はありえません。

では、安定重視のPlesk付きサーバーはどこのものを利用すべきでしょうか?もっとも有力な選択肢の一つとして、コンテンツの配信サーバーは、GMOクラウドさんが提供する「ALTUS(アルタス)」といったサービス利用が最適と考えます。
物理サーバーのメンテナンス、ネットワーク運用は業者に任せることで、自社の手間を抑えることができます。
また、GMOクラウドさんはPlesk国内シェアNo.1だから、Pleskに関するナレッジが多く安心して利用することができると思います。

また、Web制作会社が選択すべきPleskのエディションとして、Pro もしくは Host Editionを選びましょう。先ほどご紹介したWordPress Toolkitが標準搭載されています。

改めて、 Web制作会社の強みは「コンテンツ開発」です。Pleskを使ってその強みに注力し、収益を最大限にしましょう。

それでは、またお会いしましょう。

関連記事

【本記事の続編】Web制作会社向け|Pleskを使ったおいしいホスティングサービスの提供方法とは?

ALTUS14日間無料バナー

この記事を書いた人

鈴木隆之

某外資企業のエンジニアです。気がつけばもうシルバー世代。周囲にもっと歳をくってバリバリ働いている人ばかりで、がんばらないといけないですね。

GMOクラウドアカデミーYouTubeチャンネルはこちらから

アカデミー用バナー

メルマガ会員募集中!

アカデミーの最新情報や会員限定のお得な情報をお届けします。

メルマガ登録はこちら