2020.11.26

WordPressでPHPはどのように使われているのか?

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カテゴリー
WordPress

WordPressとPHPの関係性アイキャッチ画像

みなさんこんにちは、今回はWordPressを利用するために必要な「PHP」についてお話をします。

WordPressをインストールするにはPHPが必要と記載されているため、必要というのはわかりますが、すでに利用中で、新しいWordPressにバージョンアップをするさいに「PHPの更新が必須です」といったメッセージが表示されてどうすればよいか迷ったことはないでしょうか。

では、PHPの更新(PHPのバージョンアップ)の必要性も含めて、「PHPとは?」からわかりやすくご紹介します!

そもそもPHPとは?

PHPとは、Web開発に使用されるプログラミング言語の一つです。サーバーにインストールして、サーバー上でプログラムを実行させるのに利用します。

PHPの主な機能は以下の3つです。
・HTMLを生成
・データベースとの連携
・クライアントから情報を受けとる

最初からHTMLで作成されたWebサイトと、PHPで作成されたWebサイトでは、表示されるまでの過程に違いがあります。

【HTMLで作成されたWebサイトの場合】

クライアント(閲覧者のPCやスマホなどの端末)がWebサイトの表示を要求

WebサーバーがHTMLファイルを返信

【PHPで作成されたWebサイトの場合】

クライアントがWebサイトの表示を要求

PHPが必要に応じてクライアントから情報を受けとったり、データベースから情報をとり出したりして、HTMLを生成し、Webサーバーに渡す

WebサーバーがHTMLファイルを返信

HTMLファイルで作成されたWebサイトの場合、表示される内容は常に同じですが、PHPの場合は、Webサイト表示を要求されてからHTMLが生成されるので、その都度、内容を変えることができます。

このため、HTMLのWebサイトは「静的なWebサイト」、PHPのWebサイトは「動的なWebサイト」とも呼ばれています。

PHPを使うことで動的なWebサイトになりますので、静的なWebサイトと比べて、さまざまなことができるようになるのが特長といえます。

動的なWebサイト例:
・閲覧者の属性によって表示される内容を変える
(例:20歳以上にだけお酒のコンテンツを表示する)
・閲覧者の属性や時間帯によって表示される内容を変える
(例:Webサイトの表示を要求されたら時刻情報を取得して「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」のいずれかを表示する)
・問い合わせフォーム、ショッピングカート、予約システム、会員登録フォーム、掲示板や検索システムなどの利用
・新着記事を定位置に表示させる、記事を公開した日時を自動で末尾に表示させる、前の記事や次の記事へのリンクを貼る、同じカテゴリや同じ筆者の記事へリンクを貼るなどの整備

PHPは、比較的手軽に扱うことができるため、世界中の多くのWebサイトやアプリケーション、CMSなどで利用されています。

WordPressとPHPの関係性

さて、ここまでPHPについて説明してきましたが、WordPressとPHPにはどのような関連性があるのでしょうか?実は、WordPressというシステム(CMS、Contents Management System)は、PHPによって構築されているのです。そのため、WordPressを利用するということは必ずPHPもついて回るということになります。

WordPressを構成するのは大きく分けて、WordPress本体、テーマ、プラグイン、データベースの4つです。

WordPressでは、記事を格納するデータベースはMySQLというシステムを使用していますが、それ以外はいずれもPHPを使用しています。

WordPress本体のファイルをみてみると、以下のようにほとんどが.phpファイルになっています。

テーマやプラグインも同様に、たくさんの.phpファイルで構成されています。

twentyseventeen.2.4というテーマを例に構成ファイルをみてみましょう。

こちらもほとんどが.phpファイルですね。

プラグインの例として、今回はreally-simple-sslの構成ファイルをみてみましょう。

こちらも.phpファイルだらけですね。このようにWordPressに関する多くの機能はPHPを使っているということをご理解いただけたかと思います。

あるWordPressで作成されたWebサイトを開いたとき、上部にヘッダーが表示され下部にフッターが表示されるのも、サイトタイトルの画像が表示されるのも、データベースに格納された記事が呼び出されるのも、アーカイブ記事の途中で「続きを読む」リンクが現れるのも、すべてPHPの仕事です。

WordPressのありとあらゆるところでPHPは働いているのです。

WordPressをPHPでカスタマイズ!

WordPressはPHPを利用して、カスタマイズすることができます。その際、必ずしも直接プログラミング言語を記述する必要はありません。

WordPress管理画面左側のメニューで「外観-->カスタマイズ」と進んでいくと、管理画面上での選択や入力で、簡単にPHPで設定された内容を書き換えることができます。

利用しているテーマでは管理画面上から設定変更できないデザインや機能も、直接PHPの記述を行うことで設定変更が可能です。

また、WordPressとPHPに精通していれば、自分でテーマやプラグインを作ることもできます!

PHPはバージョンアップが必須!

冒頭でご紹介しました、PHPのバージョンアップが必要かについては、結論から申し上げますと、「必要」です!

それでは、なぜPHPのバージョンアップが必要かについてお話をします。

PHPのバージョンアップの大きなポイントとして「脆弱性」の問題があります。PHPもWordPressも「オープンソース」です。

「オープンソース」とは、ソースコードが公開されており、誰でも利用、修正、頒布できることを意味します。

とても便利でありがたいことではあるのですが、オープンソースであるがゆえ、悪意のある第三者が脆弱性を見つけ出し、攻撃をしかけることも容易になります。

攻撃を許してしまうと、以下のような目に遭う可能性があります。
・ウェブサイトが改ざんや削除される
・危険なサイトにリダイレクトされる
・顧客の個人情報を含む、情報流出
・WordPress管理画面にログインできなくなるなど

脆弱性解消のためのアップデートは随時行われていますので、WordPress管理者が、PHP・WordPress本体・テーマ・プラグインそれぞれを最新のバージョンに更新していく必要があります。

WordPress本体・テーマ・プラグインのバージョンアップは、WordPressの管理画面上「ダッシュボード-->更新」で行うことができます。

PHPのバージョンアップに関して、サーバー管理画面がついていないサーバーの場合は、サーバーにSSH接続してコマンドを実行する必要があります。
サーバー管理ツールPleskを導入している場合は、Plesk管理画面から簡単にバージョンアップが可能です。
詳しくは、以下の記事にて紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

煩雑なWordPressやPHPのバージョンアップ作業にさよなら! PleskのWordPress Toolkitを使ったらくらく運用法をお教えします!

PHPバージョンアップ時の注意

PHPのバージョンアップは、WordPress管理者が絶対に行うべきことですが、新しいバージョンが出たからといって、慌てていきなりバージョンアップを行うのは危険です。

なぜなら、PHPのバージョンと、WordPress本体やテーマ、プラグインの要求するバージョンが異なると、以下のような不具合が発生する可能性があるからです。

・WordPressのWebサイトが表示されない
・Webサイトの表示が崩れる
・WordPressの管理画面にログインできない

PHPをバージョンアップしても問題ないか、必ず事前に確認しておきましょう!

といっても、ほとんどの場合、一つずつ情報を収集して難しいことを考える必要はありません。

「PHP Compatibility Checker」など、PHPをバージョンアップしても大丈夫か、調べてくれるプラグインがありますので、ぜひご活用ください。

Pleskをご利用の方は、Plesk画面上で、上記プラグインと同じようにチェックしてくれる「PHP Composer」もご利用いただけます。

さらにPleskでは、現在公開しているWordPressの複製をステージング環境に作って、ステージング環境のWordPressだけPHPバージョンを変更し、実際にどのような表示になるのか確認することも可能です。

WordPressの複製作成方法は下記をご覧ください。

ステージング環境のPHPバージョン変更方法は、前述の別記事をご参照ください。

煩雑なWordPressやPHPのバージョンアップ作業にさよなら! PleskのWordPress Toolkitを使ったらくらく運用法をお教えします!

特に意識していなくても、WordPressを利用しているなら、PHPも必ず利用しているもの。
安全で快適にWordPressを利用するために、PHPのバージョンアップにもご注意ください!

この記事を書いた人

クラウド推進チーム

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クラウド推進チームはこの価値を提供するためのチームです。
このブログでは、お客さまにとって有益なクラウド情報を発信してまいります。

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