長期にわたってサポートされてきたCentOS5も、とうとう今年 2017年3月31日にサポート終了になります。これ以降はクリティカルなセキュリティ問題が発生しても、CentOSプロジェクト側から、一切のアップデートパッチが提供されなくなります。10年前の2007年から2012年頃にPleskをインストールしたCentOS5ユーザーも、この点は非常に気になっていることでしょう。これを機会に、CentOS 6/7のPleskサーバーに乗り換えを検討するお客さまも多いことでしょう。
以前の記事 ”古いPleskじゃセキュリティも危ないかも!Plesk 12へのお引っ越し方法” において、Plesk Migratorを使った古いPleskから新しいPleskへの移行手順を紹介しました。この機能を利用すれば、CentOS5の古いPleskから、CentOS 6/7の新しいPleskへデータ移行が可能になります。今回の記事では、前回記事以降にリリースされた最新のPlesk Migratorについて紹介します。
Ⅰ. 新しいPlesk Migrator
昨年2016年後半に Plesk Migratorは新しいGUIを導入し、2017年1月20日には バージョン2.4としてリリースされました。インストール方法は以前と変わりませんので、前回記事をご確認ください。注意点として、Plesk 12.5 / Plesk Onyx でのみ、最新版 Plesk Migratorがサポートされるので、12.0を利用するPleskユーザーは少なくとも12.5までアップグレードを済ませましょう。
最新版では、従来の起動の同様に、他サーバー上のPleskや他社コントロールパネルで管理されるWeb、Mailデータを、手元のPleskへ簡単操作で移行することができます。基本機能は変わりませんので、前回記事を読んで復習をしておくとよいでしょう。もちろん、GUIの改善だけでなく、多くのバグ解決と共に、契約単位、顧客/リセラー、ホスティングプラン単位で移行対象を選べる等、細かい機能改善が行われております。
ドキュメントも刷新され、ステップごとの手順、スクリーンショットを紹介し、よりわかりやすい説明となっております。残念ながら、Plesk 12.5向けではなく、Plesk Onyx向けドキュメントとして提供されているのでご注意ください。どちらのバージョンのPleskでご利用いただいても共通の機能がご利用いただけます。
Ⅱ. CentOS 、Pleskのサポート終了期限
さて、CentOS6のサポート終了日も気になりますね。CentOSサイトの” End of Lifetime (EOL) Dates“ を確認すると、CentOS6の”Maintenance Updates”、最終パッチ提供期限は2020年11月30日とあるので当面は安心してよいでしょう。
Pleskはどうでしょうか?”Plesk Lifecycle Policy”をのぞいてみましょう。Plesk 12は、2019年1月1日にサポート終了、2018年末まではセキュリティパッチを提供します。先があるように思われますが、再来年には一切のテクニカルサポートが受けられなくなるので、GMOクラウドにおける Plesk Onyxサポートを見据えて、Plesk 12からPlesk Onyxへの移行検討を考えておきましょう。
それではまた