ご無沙汰しております。でんです( ・ᴗ・ )!今回は、GMOクラウドのサポート・設定代行を担当する手嶋さん、岩田さんをお呼びして、マネージドサービスとは何か、GMOクラウドが取り組むマネージドサービスについて教えていただきました。
ー手嶋さん、岩田さんについて教えてください。
田:本日はゲストがお二方いらっしゃいますね。お忙しい中、ありがとうございます。
それでは、まずは手嶋さんについて教えていただけますか?
手嶋:はい、プロダクトサポート運用セクションのセクションチーフをつとめています。今は、サポート部隊を取りまとめていますが、2001年にラピッドサイトという会社に入社し、そこから「アイル」→「GMOクラウド」と会社名が変わりましたが、ずっとサポートに関する業務を担当していました。
田:長いですね・・・!今回は、マネージドサービスについて、いろいろ教えていただこうと思っているのですが、そもそも「マネージドサービス」といわれてピンと来ない方もいらっしゃいますので、簡単に説明いただけますか?
手嶋:マネージドサービスというとなんとなく難しく感じるかもしれませんが、サーバー運用業務を代行するサービスと考えれば良いと思います。
田:なるほど、マネージドサービスを使うことで、サーバー関連の実務を自分でやらなくても良くなるというわけですね?手嶋さんは、このマネージドサービスに思い入れがあると聞きました。具体的にお聞かせいただけますか?
手嶋:そうですね。GMOクラウド(当時はアイル)で初めてマネージドサービスを開始したのは、10年前のことで、私が提案したのがきっかけで始まったサービスなんです。
田:そうだったんですか!すごい!マネージドサービスをはじめようと思ったきっかけに関してとても気になりますので、また後ほど教えてください。
田:岩田さんも経歴など、お聞かせいただけますか?
岩田:僕は、2009年にアルバイトで入社しまして、実は手嶋さんに採用いただいたんです。
その前は、5年間ほどIT業界でプログラマーとSIをやっていました。
手嶋:岩田さんは、まさにマネージドサービスに力を入れる時期に技術に詳しいということもあり、即戦力として、採用したのを覚えています。
岩田:そうでしたね。ちょうどマネージドサービスが始まった頃でしたね。今も入社当初と変わらず、サポートをしながら、実際にお客さまの作業を代行させていただいております。
田:岩田さんも長いですね。ちょうど10年たつんですね!
―マネージドサービスをはじめたきっかけは?
田:先ほども少し触れましたが、マネージドサービスをはじめたきっかけをもう少し教えていただけますか?
手嶋:当時サポートを担当していたのですが、サポート部隊の規模もまだ小さく、とにかくスピード感をもって対応することが大切な時代でした。
しかし、サポートをしている中で、どうしてもサーバーの問題ではない、いわゆる「サポート対象外」の場合があります。通常サポート対象外のものは、対応できないルールになっています。
田:サーバー自体の問題以外は、サポートの対象でないということですよね?サーバーを貸している会社さんは、どこもサーバー関連の問題以外は、サポート対象外なんでしょうか?
手嶋:おそらくそうですね。サーバー以外の問題は、一般的にお客さまの領域の問題になりますので、基本的には対応しない領域になってしまいます。しかし、対応をしている中で、こっちで解決できる問題もあるのにと、もどかしい気持ちがどんどん大きくなっていきました。対応も時間がかかってしまうし、お客さまも解決できなくて、負担が増えてしまうので・・・
田:確かにそれは、負のサイクルですね。
手嶋:そうなんです。なので、お客さまが抱えている問題を解決できるようにと、作ったのが、マネージドサービスなんです。
田:お客さま課題をいかに解決するかを考えた結果マネージドサービスに行き着いたんですね。
手嶋:そうですね。結果、お客さまの課題が解決できて、サポートの対応速度が速くなって、よりお客さまに満足いただけるサポートを提供することができるようになりました。
―マネージドサービスを使うお客さまどのような方が多いですか?
田:マネージドサービスを実際に使われるお客さまはどのような方が多いですか?
手嶋:サーバーを管理することが本業というよりは、ビジネスのためにサーバーを契約している方が多いので、そういったお客さまに使っていただくことが多いです。昔は、PW変更するのに5,000円ほどかかっていましたが、それでも月10件ほどお申し込みありましたね。
田:多少費用がかかったとしても、本業に集中できるのが、マネージドサービスのメリットですよね。
岩田:そうですね。実際に一度マネージドサービスを利用いただいたお客さまは、リピーターになることも多いです。
田:そうなんですね。一度使うと良さに気づくということでしょうか?
岩田:それもあると思いますが、一般的に、マネージドサービスというとサーバーの管理を全て承るサービスが多く、費用もその分高くなってしまうのですが、GMOクラウドでは、使い勝手をよくしようと、マネージドサービスのメニューを切り売りしています。なので、セキュリティ面だけお願いしたいとか、今だけ調査してほしいなど、いろんな用途に柔軟に対応できるんです。その分料金も抑えた形で提供ができますので、導入しやすい価格設定になっています。
田:なるほど!余分なものは削られる作りなんですね。
岩田:はい。メニューを組み合わせることで、フルマネージド(全てのサーバー運用業務を外注)として利用することもできます。
―マネージドサービスを提供する上での課題はありますか?
手嶋:課題としては、どのようなサービスなのか、理解してもらうことが難しいことと監視やセキュリティ対策の必要性になかなか気づいてもらえない点ですね。
田:確かに監視やセキュリティって、場合によっては必須ではないと考える方はいるかもしれないですね。保険みたいな感じで本当に必要なの?と考えたりして、後回しにしちゃいそうです。
岩田:そうですね。ただ、こういった保険をつけておかないといざトラブルが起きてしまったときは、損害も大きくなります。監視オプションに関しては、24時間自身で監視しなくても大丈夫になりますし、1次復旧対応までつきますので、おすすめです。
田:1次復旧までついているのは、安心ですね!
―無償で使えるマネージドサービスについて
田:GMOクラウドALTUSでは、無償で使えるマネージドサービスがリリースされたと聞きました。無償ってすごくないですか?どうしてこのようなサービスを出したんでしょうか。
手嶋:先ほども少し触れましたが、マネージドサービスがどのようなサービスなのか、なかなか理解いただくのが難しいサービスです。無償で提供できるものに関しては、料金をとらないようにすることで、少しでも利用のハードルを下げて、多くのお客さまに体験いただきたいという思いで作りました。
田:無償で使えるなら、ハードルはだいぶ下がる気がします!どのようなメニューがあるんでしょうか?
岩田:下記のような作業が無償で提供できます。
・仮想サーバー再起動
・rootパスワード再設定
・サービス再起動
・負荷・リソース使用状況の確認
・TCPWrapperアクセス制限解除
・ファイアーウォール無効化
田:サービスの再起動や負荷状況の確認など地味に時間がとられる作業を気軽に依頼できるようになるのは、とてもいいですね!
手嶋:はい。少しでもお客さまの負荷軽減につながればと思いますので、まずは、必要に応じて試してみていただきたいと思います。
田:それでは、最後に一押しのマネージドサービスのメニューはなんですか?
岩田:需要が多いクラウドサーバーを導入するときに必要なサーバーの立ち上げ作業を代行する「仮想サーバー作成パック(Plesk)」というものがあるのですが、この中にPleskマイグレーションも含まれているのが、個人的にはおすすめです!
田:Plesk(プレスク)はサーバーの管理ツールで、弊社の中でもよく利用しているお客さまが多いですね。
岩田:そうですね。そのPleskのバージョンアップなど古いバージョンから移行してくるケースも多く、このサービスを利用することで、もっと気軽に新しいサービスに乗り換えやすくなると思います。新しいバージョンを利用することで、脆弱性をつかれるリスクも減るので、まだ古いバージョンをお使いの方におすすめです。
田:サーバーの立ち上げだけでなく、そのまま移行できるのはすごいですね!
田:手嶋さん、岩田さん本日は貴重なお時間ありがとうございました。マネージドサービスの裏側について知ることができて、面白かったです。みなさんが少しでもマネージドサービスがみなさんに伝わったなら幸いです。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!