2020.12.22

VMwareとは?初心者でもわかりやすく解説!

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技術ナレッジ

totsugeki01

皆さまこんにちは。田(でん)です。

今回の『突撃!となりのエンジニアシリーズ』では、VMwareとは?について、前回に引き続き、GMOグローバルサイン・HDのクラウドホスティング開発室に所属している藤永さんにわかりやすく教えていただこうと思います!

藤永さんの経歴は、前回の記事で確認できますので、興味のある方は、チェックしてみてください。
>>前回の記事:P2Vとは?

では、早速本題の『VMwareとは』についてみてきましょう!

―VMwareとは?

田:早速ですが、VMwareとはについて、簡単に教えていただけますか?

藤永さん:VMwareとは、仮想化を専業としてさまざまな仮想化製品群を出しているメーカーの名前です。そのVMware社が出している仮想化製品群は多岐にわたり仮想化環境をVMwareの製品だけで構成できることもあり、VMwareの製品を使った仮想化環境という意味で使われる場合もあります。このためVMwareと言われたら、会社名もしくはVMware社の製品を使った仮想化環境のどちらかを指していると言えます。

田:VMwareとは、仮想化メーカーであり、仮想化の環境を指すこともあるんですね!念のため、予備知識として、仮想化についても簡単に教えていただけますか?

藤永さん:はい、仮想化とはサーバーなどをソフトウェア上で動かす枠組みのことを言います。仮想化環境を構築した、1台の物理的なサーバー上で複数の仮想的なサーバーを動作させることが可能なので個々のサーバーの管理がとても楽になりますし、ソフトウェアなので仮想的なサーバーのCPUやメモリ・DISKなどのリソースの構成を自由に変更が可能になります。

物理的なサーバーの場合はリソースの構成変更などは気楽にできないためどうしてもリソースの無駄が発生してしまいましたし、台数が増えれば管理の手間も大きかったですが、仮想化することで管理の手間が下がりリソースの有効活用でコストを下げることもできます。
また仮想的なサーバーはソフトウェア上のデータなので簡単にバックアップが取れたり、帆の環境に移動させやすいというメリットもあります。

仮想化を行うソフトウェアとしてはVMwareの製品群をはじめKVMやHyper-V、Xenなどいくつか代表的なものがあります。
また、近年はサーバーだけじゃなくてネットワークなどシステムを構築する要素の多くに仮想化の技術が取り込まれてきていて、仮想化メーカーはそれらの仮想化製品も出しています。

田:仮想化ソフトもいろいろな種類があるんですね!中でも本日のメインテーマであるVMware社について、どんな特徴があるのかもう少し教えてください。

藤永さん:VMware社は、1998年からある企業で、20年以上前からちゃんとした品質を持った仮想化製品群を提供していました。仮想化技術の最先端をいく会社として注目されていました。実用性も高かったため多くの企業で採用されましたし、個人用途向けに無料の製品を出すなどして世間に仮想化技術というものを広く認知させた立役者でもあります。一時期は仮想化をするならVMwareという感じでほぼ独占状態でしたね。
近年は競合となるさまざまな実用的な仮想化ソフトウェアが出てきたため独占状態ではなくなりましたが、VMwareと言えば今なお大きなシェアを持った、仮想化業界の代表的なメーカーと言えますね。

田:今から20年前には、先駆けで仮想化技術を進めていたんですね。一般人の私は、まだPCにやっと慣れ親しんできたタイミングだったと思うと、最先端の技術を進めていたんですね。歴史を感じます。

藤永さん:はい。なので、仮想化のソフトウェアの中でもVMwareは、実績が多く、扱える経験者も多いですね。仮想化メーカーの中でももっとも知名度が高く、いまだ根強い人気を誇ります。
早い段階から仮想化技術を進めていたこともあり、仮想化にまつわるソリューションをたくさん出していますので、今もなお進んでいる仮想化メーカーと言えますね。

田:VMwareは、今も変わらず仮想化技術の最先端をいくメーカーなんですね!

―VMwareとその他の仮想化ソフトウェアの違いとは?

田:メーカーのお話をいろいろ教えていただきましたが、実際に使う上で、VMwareとその他の仮想化ソフトウェアの違いは、どういったことがあるのでしょうか?

藤永さん:VMwareの特徴としては、サーバーの仮想化だけでなく統合管理やネットワーク仮想化、VDI(デスクトップ仮想化)などさまざまな仮想化にかかわる製品群を持っているのが特徴と言えます。機能が充実しているので利便性が高いですし、操作なども統一されています。さらに基幹システムなど重要なシステムの仮想化にも使われ続けたこともあり、とても高い信頼性と拡張性も兼ねそろえています。
また、先ほども少し触れましたが、VMwareは経験者が多いです。そのため、蓄積されているノウハウも他サービスよりも圧倒的に多く、初めてVMwareを扱う場合でも情報やノウハウが多いのは、大きなメリットと言えます。

田:確かに何かサービスを利用する際、そのサービスに関する情報量というのは、導入後の安心感にもつながりますね。

―VMwareはどのような用途に選ばれるの?

田:VMwareの特徴について、とてもよくわかりました!最後にどのような用途にVMwareが選ばれやすいのか、教えていただけますか?

藤永さん:先ほども少し触れましたが、近年ではいろんな仮想化ソフトウェアが世に出たこともあり、今となっては、このサービスじゃないとできないといったことはほとんどありません。なので、仮想化を検討する際、必ずしもVMwareを選択するということもないわけですが、中でも VMwareが選ばれる用途として、根強いのは社内にあるオンプレミスのサーバーをクラウド化する場合です。
田:VMwareは、社内のサーバーをクラウド化するのが得意ということでしょうか?

藤永さん:オンプレミスの環境をクラウド化するのが得意というよりも、かつて社内サーバーを仮想化する際、ほとんどの企業はVMwareを採用していたため、そういった企業がサーバーを外出しして、クラウド化をしようとしたときに、移行先としてVMware基盤を搭載したクラウドサーバーを選ぶということですね。VMwareから別の仮想化ソフトウェアへの移行、逆もしかりですが、とても難しいのが現状です。

田:なるほど、オンプレミスからクラウドへ移行する場合、VMwareをもともと使っていたなら、おのずとVMwareを選択する場合がほとんどということですね。

藤永さん:そうですね。社内サーバーでVMwareを使ってない場合でも、VMwareは他の仮想化ソフトウェアと比較して移行をサポートするツールが多いので、中でも移行がしやすいと言えます。なので、社内サーバーをクラウド化する場合には、良い選択と言えますね。
他にも昔ながらの信頼できるメーカーということで、大手企業などがクラウド化する際には、VMwareを指名するといったことも珍しくありません。

田:なるほど!まとめると以下のような方にVMwareは、おすすめと言えますね!
・社内システムなどですでにVMwareを導入しているお客さま
・社内システムをクラウドになるべく環境を変えずに移行したいお客さま
・安心感や信頼性を選定基準として、重視しているお客さま

藤永さん:はい、その認識で問題ないかと思います。

田:本日もわかりやすく教えていただいて、ありがとうございました!

皆さまもVMwareに関する理解は深まりましたでしょうか? それでは、また次回お会いしましょう!

この記事を書いた人

田(でん) GMOグローバルサイン・HD

2012年に総合職として入社後、お客様サービス部や技術部に所属し、
多くの時間を技術関連の部署で過ごしてきました。
これまで培ってきた知識を、マーケティング業務に生かしてまいります!
プライベートでは、音楽をやったり、webデザイン(html,css,jQueryなど)の勉強をしたりしています(。・ω・。)

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