テレワークや在宅勤務が急速に普及し、自社のIT環境や通信ネットワークをより充実・改善させたいと考える人が急増しています。ITmedia NEWSが2020年6月に行った調査によると、「ITシステムへの投資額を拡大する」「投資額を変えないが投資対象を変える」と回答した人は合わせて35.2%でした。さらに、投資対象の具体例として最も多かった答えは「クラウドサービス」です。この状況から、ITシステムの拡大・改善について関心を持っている人が多くいること、その具体的な手段の1つとしてクラウドサービスが期待を寄せられていることがわかります。
参照:ITmedia NEWS https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/29/news040.html
しかし、実際にはIT担当者が膨大な日常業務に追われてリソースが不足するなど、そもそも「1人情シス」や「兼任情シス」という状況になっており十分なリソース確保が困難であるケースも見られ、クラウドサービスの導入やセキュリティの改善など新たな行動を起こすことが難しいことも多いといえるでしょう。
本日は、上記のように「IT担当者が少なくて、クラウド導入の検討やセキュリティにまで手が回らない」といった問題や「ITインフラ、情報システムについて専門家に相談できる体制を整えたい」という課題を解消するための手段として、WADAXおたすけクラウドサーバーを例にして、クラウドのマネージドサービスをご紹介します!
マネージドサービスとは?
サーバーの監視復旧やセキュリティ管理など、サーバーに関する運用保守業務をアウトソーシングできるサービスのことを、マネージドサービスといいます。
マネージドサービスを利用する場合のメリットと具体的に何を委託できるのか、3つに分けてお話します。
マネージドサービスのメリットその1
24時間365日、監視復旧を代行/クラウド利用により物理障害から離脱
「1人情シス」や「兼任情シス」状態となっているIT担当者の大きな悩みの1つに、24時間365日体制でのサーバー管理業務が挙げられます。このことにより、昼夜を問わず問題が発生した場合には即時対応を求められ担当者の疲弊が大きくなることも特長です。
しかし、マネージドサービスを利用すれば、サービス提供者にサーバーの監視復旧を任せることができます。このことにより、これまで突如的に発生していた障害対応業務や、現地に出向いて行っていた復旧作業からIT担当者を解放することができ、本来の業務により集中し取り組むことができます。
例:WADAXおたすけクラウドサーバー マネージドプランにおける監視復旧対象一覧
監視内容 | 監視アイテム | 対応内容 |
死活監視 | Ping監視 | AWSの状況を確認し、 サーバー再起動を実施 |
リソース 監視 |
CPU使用率/LoadAverage | 負荷状況を確認し、 プロセス再起動等を実施 |
メモリ/ SWAP使用率 |
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ディスク容量 | 状況を確認し、 お客様へメールでご報告 | |
メールキュー監視 | ||
トラフィック/ 通信量監視 |
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サービス 監視 |
ポート監視 | 状況を確認し、 プロセス再起動等を実施 |
DNS応答監視 | ||
メール送受信監視 | ||
プロセス 監視 |
プロセス監視 | |
Web監視 | Web監視/5URL(有償) |
マネージドサービスのメリットその2
いざ、クラウドへの移行を具体的に考えると、「クラウドについて学び、自社に合うスペックを調査し、どのような仕様・構成がふさわしいか検討する...」といったように、移行先を選定するまでに多くの労力がかかるということがわかり、ゲンナリしているという方も多いでしょう。
また、実際の移行作業も「クラウド移行を実行できるだけのスキルに自信がない」、「コスト面で効果があるのか疑問が残る」などの問題により人手と時間が取られます。
これらのクラウド選定作業・移行作業をマネージドサービスにアウトソーシングすることで、社内の負担は大幅に減少します。
例えば、WADAXおたすけサーバーでは、担当者と相談しながら簡単な設定作業を行っていただくだけで、WEBサイト基盤、メールサーバー、ファイルサーバーといった幅広い用途に、世界的に信頼が厚いインフラ基盤であるクラウドサービスであるAWSを利用することができます。また、実際の移行作業についても、WEBサイトやデータベースのデータ移行やメールアカウントやメーリングリストの設定など煩雑な作業をサポートスタッフがきめ細かく代行することが可能です。
やっとクラウドサービス導入の検討までこぎ着けたにもかかわらず、越えるべき壁が多くて何から手をつけたらいいのかわからない...という方にマネージドサービスの利用を強くおすすめします!
例:WADAXおたすけクラウドサーバー マネージドプランを利用した場合
マネージドサービスメリットその3
「メールの送受信がうまくいかない」、「WEBページの表示がなぜか崩れてしまう」、「コントロールパネルの設定方法がわからない」、「WEBやメールの処理が突然遅くなった」など...。
いざクラウドサービスを導入しても、サーバーを使用していると日常的にさまざまな問題が発生します。これらの問題1つ1つにIT担当者が対応するのは大変です。また、IT担当者にも原因がわからないような場合には、解決に膨大な時間がかかってしまいます。
マネージドサービスを導入すれば、何か問題が起こった時サポートスタッフに電話・メール等で問い合わせることができます。サポートスタッフが原因を究明し、皆さんの代わりに迅速に問題解決するので、突然の困った事態にもプロの助けを得て安心して対応することができるでしょう。
例:WADAXのサポート対応時間
連絡先名 | 問い合わせ内容 | 受付時間(平日) | 受付時間(休日) |
電話サポート | 全般 | 09:00~22:00 | 09:00~18:00 |
メールサポート | 全般 | 24時間365日 | 24時間365日 |
チャットサポート | 全般 | 10:00~17:00 | - |
サーバー再起動 | 強制サーバー再起動 | 24時間365日 | 24時間365日 |
【おまけ】
WADAXおたすけクラウドサーバー マネージドプランは、セキュリティ対策・管理も標準提供!
サーバーには様々な危険が潜んでおり、持続的なセキュリティ対策が必要です。しかし、膨大なセキュリティ対策ツールから自社のニーズに適合するものを選定するには専門的な知識が欠かせません。また、日々進化するセキュリティ攻撃と対策の技術を追いかけ、その時々に合った仕様に更新していくには大変な労力がかかります。
安全性は何よりも重要視されるポイントである一方で、安全な環境のサーバーを少ない人数の担当者だけで守り続けることはとても難しいのです。
WADAXおたすけクラウドサーバーのマネージドプランは、セキュリティにこだわりを持ったWADAXが選定した以下の表のような充実したセキュリティツールが標準で搭載されています。もちろん、最新のツールへの更新や会社の方向性に沿った新たなツールへの移行など、持続的なセキュリティ管理も併せて提供されています。
安心安全なサーバー運用を社内担当者への負担を増やすことなく実現したいと考えている方は、ぜひクラウドの導入に加えてセキュリティ対策についても代行できる本プランをご覧ください!(HPへのリンク)
例:WADAXおたすけクラウドサーバー マネージドプランで標準提供されるセキュリティ対策一覧
セキュリティ対策 | 内容 |
IPS/IDS | 不正侵入を検知・防止します。 |
DDoS対策 | 大量の処理負荷を与えることで サービスを機能停止へ追い込む攻撃をブロックします。 |
Webアプリケーションファイア ウォール | Webアプリケーションの脆弱性をついた攻撃をブロックします。 ネットショッピングやゲーム、インターネットバンキングなど、 顧客情報やクレジットカード情報に関する データのやり取りが発生するWebサービスが保護対象となります。 |
メールウィルス対策 | メールに潜むウィルス・スパイウェアを検知し、除外します。 |
スパムメール対策 | スパムメールを検知・除外します。 |
自動パッチ適応 | OSのセキュリティアップデートを検知し、 サービス影響を出すことなく自動的にアップデートします。 |
まとめ
いかがだったでしょうか?
これからのNew Normalが求められる社会では、在宅勤務やテレワークがますます推進され、どのような企業でもITを利活用し、優れたIT人材の養成と優れたIT戦略を練ることが必須となりますが、日本のIT人材は深刻な供給不足が見込まれています。その限られた人的リソースを有効に活用するためには、煩雑なインフラ管理やセキュリティの維持についてはアウトソーシングするなど、効率的にIT環境を整えることが必要です。
クラウドのマネージドサービスを利用することで、社内のIT担当者の負担を大きく減らしながら、安全・安心・快適なIT環境を整備することが可能になります。この機会にぜひ、マネージドサービスの導入について考えてみていただければと思います。