マルチドメイン(複数ドメイン)とは、ひとつのレンタルサーバー上で複数のドメインを運用することです。
マルチドメインを上手く活用すると、サイト運営の効率化やコストパフォーマンスの向上、SEO対策への効果などさまざまなメリットがあります。
一方、マルチドメインは運用上の注意点やデメリットもあるため、自社にあったドメイン運用が必要です。
そこでこの記事では、レンタルサーバーでマルチドメインを運用するメリットとデメリットをわかりやすくご紹介します。
複数ドメインの運用を検討している方はぜひご参考にしてください。
レンタルサーバーでマルチドメインを運用する5つのメリット
レンタルサーバーを使ったマルチドメイン運用には、次の5つのメリットがあります。
- 1.複数サイトを効率的に管理できる
- 2.レンタルサーバー代を抑えられる
- 3.テーマや種類が異なる複数サイトを運営できる
- 4.他のサイトの影響を受けにくい
- 5.ひとつのテーマに特化したサイトでSEO対策も効率的にできる
以下に、一つひとつ詳しく解説します。
マルチドメインのメリット①複数サイトを効率的に管理できる
マルチドメインはひとつのレンタルサーバーで複数のドメインを運用できるため、
ドメインごとにサイトを開設することで、複数サイトの運営が可能です。
ひとつのサーバーにログインすれば、すべてのドメインを管理できるため、
サイト管理がとても楽になります。
複数サイトの運営を目指すなら、最初からマルチドメイン対応のレンタルサーバーを取得しておくとよいでしょう。
使い慣れたサーバーが1個あれば、そこにドメインを追加するだけで、複数ドメインがすぐに運用開始できます。
マルチドメインのメリット②レンタルサーバー代を抑えられる
マルチドメインを利用することで、複数サイトの運用でも複数のレンタルサーバーを取得しなくてよいため、
サーバー代を抑えられます。最近では個人や企業でも複数サイトを運営する機会が増えており、
マルチドメイン対応のレンタルサーバーも多くあります。
マルチドメインは、低予算でさまざまなサイトを運営したい方にはぴったりです。
マルチドメインのメリット③テーマや種類が異なる複数サイトを運営できる
複数のサイトを運用できるのはもちろん、ドメインごとにまったく異なるテーマやジャンルのサイトを運営することも可能です。
カラーやデザインの変更はもちろん、コーポレートサイトやECサイト、オウンドメディアなど種類が異なる複数サイトも
同じレンタルサーバー上で運営することができます。サイトの規模やアクセス数によって必要な容量や機能も変わるため、
用途にあったサーバープランを選ぶようにしましょう。
マルチドメインのメリット④他のサイトの影響を受けにくい
ドメインごとにサイトが独立しているため、ひとつのサイト上でトラブルが起きても、他のサイトに影響を及ぼしません。
例えば、ひとつのサイトでレイアウトが崩れても、他のサイトは問題なく表示されます。
しかし、サーバー全体にトラブルが起きたり、特定のサイトが大量アクセスを受けてサーバーダウンが起きたりした場合は、
他のサイトも影響を受けてしまう可能性があります。
このような事態を防ぐためにも、安定性が高く大量アクセスにも強い専用サーバーを使うことをおすすめします。
マルチドメインのメリット⑤ひとつのテーマに特化したサイトでSEO対策も効率的にできる
複数のテーマを混在させたサイトよりも、特定のテーマに絞られた特化型サイトの方が専門性や情報の網羅性が高くなり、
SEO的にも高く評価されやすくなります。
例えば、カレーとラーメンとスイーツの情報をひとつのサイトに書くよりも、カレー専門サイト、ラーメン専門サイト、
スイーツ専門サイトというふうに特化したサイトにした方が、読者に役立つコンテンツが提供できます。
このような理由からひとつのサイトを運用するよりも複数サイトに分けて運用する場合、
マルチドメインを使った効率的なSEO対策が可能です。
このようにマルチドメインには多くのメリットがありますが、注意すべき点もいくつかあります。
次に、マルチドメインの3つのデメリットについてご説明します。
レンタルサーバーでマルチドメインを運用する3つのデメリット
レンタルサーバーを使ったマルチドメイン運用には、次の3つのデメリットがあります。
- 1.複数ドメインの運用コストがかかる
- 2.サーバーや契約プランによってはマルチドメインやデータベースの数に限りがある
- 3.サイトの運用コストが増える
以下に、一つひとつ詳しく解説します。
マルチドメインのデメリット①複数ドメインの運用コストがかかる
マルチドメインはレンタルサーバーの料金は抑えられますが、ドメインそのもののコストはかかります。
複数ドメインを取得すれば、その分の取得料金・更新料金(年額)が生じるという認識をしたうえで、
コストと成果のバランスを考慮した計画的な複数サイトの運用をすることをおすすめします。
マルチドメインのデメリット②サーバーや契約プランによってはマルチドメインやデータベースの数に限りがある
レンタルサーバーの種類や契約プランによっては、使えるドメイン数に限りがある場合があります。
例えば、ライトプランならドメイン10個まで、スタンダードプランならドメイン50個まで、
プレミアムプランならドメイン無制限などです。プランを契約する前に、利用可能なマルチドメイン数をよく確認しておきましょう。
また、サイト構築で人気の高いWordPressを使用する場合は、1サイトあたり1個のデータベースが必要になります。
複数のWordPressサイトを運営するなら、データベースの利用可能数も要チェックです。
ビジネスなどの用途で多くのドメインを運用する場合は、
マルチドメインやデータベースが無制限に使えるサーバーやプランを選んでおくとよいでしょう。
マルチドメインのデメリット③サイトの運用コストが増える
ドメインごとに異なるサイトを運営するため、サイトの数だけメンテナンスや更新作業などの手間がかかります。
また、ひとつのサイトにコンテンツを集中させるのに比べ、複数サイトを育てるためには、より多くの時間と労力を費やす必要があります。
マルチドメインの運用を成功させるには、専任の人材を配置するなどの工夫も大切になるでしょう。
時間と手間をどれだけかけられるかによってサイト運営の戦略も変わります。
マルチドメイン導入のポイントはサーバー選びと運用計画
マルチドメインを上手く活用するためには、まず用途にあったサーバーを選ぶことが大切です。
運営したいサイトの規模に応じた複数ドメインやデータベースが十分使え、予算内に収まるサーバーやプランを選びましょう。
また、複数ドメインの運用には手間と時間、コストがかかるため、計画的な運用も求められます。
いつまでにどのような成果を上げたいのか、そのために必要な予算や人材はどれぐらいかも考慮したうえで、
自社にあったマルチドメインの運用計画を立てることが重要です。
最後に
さて、今回はマルチドメインに関する基礎知識をお届けしました。良いヒントは得られましたでしょうか?
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