VPS上にサーバーを構築して「やりたいこと」を実現するには、システム要件を満たす仕様のプランを選択する必要があります。システム要件とは、システム開発の初期の工程で定義される情報です。システムに求められる性能・機能をまとめ、何をどれくらいできるべきかを定めます。
当記事では、クラウドVPS byGMO Vシリーズのメモリ容量、OSにフォーカスして、VPS初心者がどのプランを選択するべきなのか、ひとつの指標をご紹介します。
VPSの用途を考える
VPSの用途は、多岐にわたります。
-
- ●自社向けのメールサーバーを構築したい
-
-
-
- ●WordPressをインストールして、オウンドメディアを立ち上げたい
-
-
-
-
- ●自社アプリのテスト環境が欲しい
-
-
-
- ●自社製品をSaaS化して、販売したい
-
●IT製品をインストールした環境を構築して、クライアントに納品したい
用途にあわせて、必要なパフォーマンスを出せるだけの快適なシステム環境を用意する必要があります。
OSを選ぶ
最初は、OS選びから始まります。CentOS、AlmaLinux、Rocky Linux、Ubuntuなど、OSの種類は多岐にわたります。OSを選ぶ上で注意したいのは、EOSです。
一部のOSや特定バージョンは、EOS(End Of Support)と呼ばれる製品サポートの終了時期が発表されています。EOSが近づいているOSおよび当該バージョンの選択はおすすめしません。EOSは、OSの公式サイトで確認できます。
▼参考記事「サポート終了したOSにはどのようなリスクがあるのか?そこに発生するリスクをご紹介!」
OSの最低システム要件を見る
快適なシステム環境を用意するには、システム要件ぎりぎり満たすプランではなく、期待するパフォーマンスに応じて適切なリソースが割り振られたプランを選択することが大切です。特にプランに割り当てられるメモリ容量は、サーバー上のシステム
- パフォーマンスに大きく影響します。
どのOSを利用するか決めたら、次は当該OSを動かすのに必要な最低システム要件を確認しましょう。システム要件は、OSの公式サイトで確認できます。これにより、最低限確保する必要のあるメモリ、ディスク容量がわかります。
主要OSのシステム要件は、こちらでまとめています。
たとえば、AlmaLinux 8.6を利用したい場合、メモリは1.5GB、ディスク容量は20GB以上を必要とすることになります。
アプリケーションなど、その他のシステム要件を考慮
次にVPSで構築するシステムの種別、サービスやアプリケーションが必要とするシステム要件を考えましょう。OSだけでなく、サーバー上に動かしたいプログラムなど、用途に応じて必要となる最低システム要件を足していきます。そして、環境の快適さを考慮して、メモリを詰みましょう。
まとめ
VPSのプランを選ぶ際は、OSやOS上で稼働するサービスやアプリケーションなどが求める最低システム要件を確認します。そのうえで、必要とするパフォーマンスを考慮して、条件を満たすプランを選択するとよいでしょう。
たとえば、人気の法人向けVPS「クラウドVPS byGMO」でプランを選択するとしたら、以下のプランより上位のプランをおすすめします。上位プランであればあるほど、快適に動作するでしょう。