2023.05.17

ECサイト向け!レンタルサーバーの選び方と5つの作り方をご紹介!

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おしえてアカデミー!

ECサイト向け!レンタルサーバーの選び方と5つの作り方をご紹介

「ECサイトの作り方ってどんな方法があるの?」「レンタルサーバーはどれを選んだらいい?」など、初めてECサイトを構築する方はさまざまな疑問があるのではないでしょうか。今は個人・企業を問わず、ネットショップなどのECサイトを比較的簡単に開設できるサービスやシステムも多く登場しています。

そこでこの記事では、これからECサイトを始めたいという個人や企業担当者の方に、ECサイトのための「失敗しないレンタルサーバーの選び方」や「ECサイトの具体的な作り方」をご紹介します。

ECサイトを構築するうえで多くのヒントを得られる内容となっていますので、ぜひご参考にしてください。

目次

  1. ECサイトで使うなら失敗したくない!レンタルサーバーの選び方
    1. ECサイトに使えるレンタルサーバーの要点
  2. ECサイトを作る具体的な5つの方法
  3. ECサイトの作り方①手軽に小規模サイトから始められるASP
    1. ASPのメリット
    2. ASPのデメリット
  4. ECサイトの作り方②規模に合わせて自由にカスタマイズできるオープンソース
    1. オープンソースのメリット
    2. オープンソースのデメリット
  5. ECサイトの作り方③中・大規模サイト向けならパッケージ導入
    1. パッケージのメリット
    2. パッケージのデメリット
  6. ECサイトの作り方④自動更新で拡張性の高いクラウドEC
    1. クラウドECのメリット
    2. クラウドECのデメリット
  7. ECサイトの作り方⑤完全オリジナルサイトを構築できるフルスクラッチ
    1. フルスクラッチのメリット
    2. フルスクラッチのデメリット
  8. これからECサイトを始めるならASPかオープンソースがおすすめ

ECサイトで使うなら失敗したくない!レンタルサーバーの選び方

ECサイトを始めるなら、レンタルサーバーの選び方は慎重に行いたいものです。ここでは、ECサイトに使えるレンタルサーバーの選び方やチェックすべき要点などをご紹介します。

まず、一般的なレンタルサーバーには、次の大きく4種類があります。

  • ・共用レンタルサーバー
  • ・専用レンタルサーバー
  • ・VPSレンタルサーバー
  • ・クラウドレンタルサーバー

それぞれのレンタルサーバーの特徴は以下の通りです。

レンタルサーバーの
種類
初期費用 月額料金 使いやすさ 自由度 他ユーザーからの影響 用途
共用
レンタルサーバー

(無料~数千円)

(安い)

(使いやすい)

(受けやすい)
個人や企業のWebサイト・ブログの運用
専用
レンタルサーバー

(数万~十数万円)

(高い)

(専門知識が必要)

(受けにくい)
大規模サイトやシステムの運用
VPS
レンタルサーバー

(無料の場合が多い)

(専門知識が必要)
幅広いサイトやゲームサーバーの運用
クラウド
レンタルサーバー

(無料の場合が多い)

(専門知識が必要)
ゲームやアプリの開発、ECサイトの運用

レンタルサーバーの選び方は、コストパフォーマンスや使いやすさ重視なら共用サーバー、カスタマイズ性重視なら専用サーバーまたはクラウドサーバーなど、用途によってさまざまです。

しかし、ECサイトに使うなら、費用・機能面だけでなく、以下の点も必ずチェックしましょう。

ECサイトに使えるレンタルサーバーの要点

共用レンタルサーバーとは、1台のサーバーを複数のユーザーで共有して使うレンタルサーバーのことです。利用料金が安くて初心者にも導入しやすいというメリットがあります。一般的に、レンタルサーバーと言うと、共用サーバーのことを指す場合が多いです。

  • ・ECサイトでの導入実績が多い
  • ・稼働率・安定性が高い
  • ・大量アクセスにも強い
  • ・サポートが手厚く充実している

ECサイトは消費者(お客さま)が快適に利用できることが必須条件であるため、システムの稼働率が高く、大量アクセス時にもダウンしない安定性のあるサーバーを選ぶことが求められます。また、ECサイトの導入実績が多く、サポートも充実しているサーバーだと安心して利用できます。

レンタルサーバーの性能(スペック)やサポート体制は、サービスによって異なります。気になるレンタルサーバーがあったら、実際に公式サイトなどで上記の要点をチェックしてから、信頼できるサーバーを選ぶことが大切です。

わからないことや不安な点は、電話・メールでのお問い合わせや無料トライアルなどを利用するのもよいでしょう。

ECサイトを作る具体的な5つの方法

ECサイトの作り方

次に、ECサイトの具体的な作り方をご紹介します。ECサイトを作る方法には、大きく分けて5つの方法があります。

  1. ・ ASP(誰でも簡単にネットショップやECサイトが作れるオンラインサービス)</small >
  2. ・ オープンソース(無料で使えてカスタマイズ可能なECサイト向けオープンソース)</small >
  3. ・ パッケージ(ECサイトの構築に必要なものがひとまとめで導入できるサービス)</small >
  4. ・ クラウドEC(クラウド上で管理できる拡張性の高いECサイト構築システム)</small >
  5. ・ フルスクラッチ(完全オーダーメイド形式で独自のECサイトを構築する方法)</small >

以下に、これら5つの方法の特徴やメリット・デメリットなどをそれぞれわかりやすく解説します。ECサイトの規模や予算に合わせて、あなたにあった作り方を探してみてください。

ECサイトの作り方①手軽に小規模サイトから始められるASP

ASPは「アプリケーション・サービス・プロバイダー」の略で、個人や小規模ビジネスでもネットショップや通販サイトなどのECサイトが簡単に構築できるオンラインサービスのことです。BASE(ベイス)やSTORES(ストアーズ)、MakeShop(メイクショップ)などが有名です。

BASEやSTORESなどの無料ASPは初期費用・月額費用などがかからず、商品が売れるごとに決済手数料を支払うサービスが多く、余計なコストがかからないのが最大のメリットです。また、MakeShopやカラーミーショップなどの有料ASPは月額費用がかかりますが、使えるECサイトの機能が豊富でサポートも手厚いなどのメリットがあります。

無料・有料のいずれも、サービスの運営会社がサーバーの保守管理を行うため、ユーザー側でセキュリティ対策やメンテナンスの手間がかからないのも特徴です。

ASPを使うメリットやデメリットは以下の通りです。

ASPのメリット

  • ・無料ASPなら初期費用・月額費用が完全無料で手軽に始められる
  • ・ 商品が売れるごとに決済手数料を支払うサービスが多く余計な費用がかからない
  • ・ 商品ジャンルにあったデザインテンプレートがあらかじめ用意されており、専門知識がなくても直感的に操作できる
  • ・ サーバーの保守管理が必要なく、セキュリティ対策やメンテナンスの手間もかからない

ASPのデメリット

  • ・テンプレートのカスタマイズ性が低く、編集の自由度が限られている
  • ・外部システムや自社データベースとの連携が自由にできない
  • ・ 小規模サイトに適しており、大量の商品登録や大規模な集客には向いていない

ECサイトの作り方②規模に合わせて自由にカスタマイズできるオープンソース

オープンソースとは、開発者によって無償で公開されているプログラムのことで、誰でも無料でサーバーにインストールして利用できるのが特徴です。ECサイト構築に適したオープンソースには、EC-CUBE(イーシーキューブ)やWelcart、WooCommerceなどがあります。

オープンソースは基本的に初期費用・月額費用が無料で、サーバーの運用コストだけで始められるのが大きなメリットです。また、さまざまな機能を追加できる拡張機能(プラグイン)も多く公開されているため、カスタマイズ性が非常に高く、デザインやレイアウトも自由に編集できます。

デメリットとしては、サーバーの保守管理が必要であるため、セキュリティ対策やメンテナンスが必須であること、HTMLやCSSなどの専門知識もある程度求められることなどがあげられます。

オープンソースを使うメリットやデメリットは以下の通りです。

オープンソースのメリット

  • ・自社サーバーやレンタルサーバーに無料でインストールできる
  • ・ カスタマイズ性や拡張性が高く、ビジネスの規模に応じてECサイトを構築できる
  • ・ 国内外の多くのユーザーに利用され、豊富なカスタマイズ事例がすでに公開されている

オープンソースのデメリット

  • ・ サーバーの保守管理が必要なため、セキュリティ対策やメンテナンスの手間がかかる(共用サーバー利用で大幅に軽減可能)</small >
  • ・カスタマイズには一定の専門知識やスキルが必要

ECサイトの作り方③中・大規模サイト向けならパッケージ導入

パッケージとは、ECサイトの構築に必要なものがひとまとめで導入できる有料サービスのことです。国内の有名なECサイト構築パッケージには、ecbeingやEC-ORANGEなどがあります。

パッケージでは、ECサイトにかかせないショッピングカートや決済機能、商品管理、顧客管理などのさまざまな機能が実装でき、BtoC(消費者向け)だけでなくBtoB(法人向け)のビジネスにも広く利用されています。中・大規模ECサイトの構築に適しており、実店舗と連動したシステムも作りやすいのが特徴です。

ただし、パッケージは導入費用が高くなりやすく、システムを使いこなすためにはWeb開発やマーケティングの専門人材がいることも求められます。

パッケージを使うメリットやデメリットは以下の通りです。

パッケージのメリット

  • ・ECサイトに必要な機能がまとめて導入できる
  • ・パッケージ提供会社がサポートやメンテナンスをしてくれる
  • ・カスタマイズ性が高く実店舗と連動したシステムを構築可能

パッケージのデメリット

  • ・導入のための費用が高い(数十万~500万円程度)
  • ・ 機能をフル活用するためにはWeb開発やマーケティングに精通した人材が必要

ECサイトの作り方④自動更新で拡張性の高いクラウドEC

クラウドECとは、クラウド上のプラットフォームで管理できるECサイト構築システムのことです。国内の有名なクラウドECには、MakeShopエンタープライズプランやebisumart(エビスマート)などがあります。

クラウドECは、常に最新のシステムに自動更新されるため、セキュリティ面で安心して利用できます。自前のサーバーを準備する必要もないため、すぐに始められ、メンテナンスなどの余計な手間もかからないのが特徴です。また、必要な機能を後から随時追加できるため、拡張性にも優れています。

パッケージ同様、導入費用は高いですが、かなり自由自在にカスタマイズできます。デザインや機能にこだわった独自のECサイトを構築したい場合にはおすすめの方法です。

クラウドECを使うメリットやデメリットは以下の通りです。

クラウドECのメリット

  • ・ システムが常に最新バージョンに自動更新されるためセキュリティ面で安心
  • ・拡張性が高く、独自のECサイトが構築できる
  • ・自前でサーバーを用意する必要がない

クラウドECのデメリット

  • ・導入のための費用が高い(100万~500万円程度)

ECサイトの作り方⑤完全オリジナルサイトを構築できるフルスクラッチ

フルスクラッチとは、既存のシステムやサービスを使わず、ゼロから完全オーダーメイド形式で独自のECサイトを構築する方法のことです。機能・デザイン面の制約を受けず理想のECサイトを実現できるのがメリットで、パッケージやクラウドECにはない機能も自由自在に構築できます。

国内の大企業が運営するECサイトではフルスクラッチで作られているものも多いです。また、システム運用を外部に委託するのではなく、自前で行いたい場合はフルスクラッチが最も適しています。

フルスクラッチを使うメリットやデメリットは以下の通りです。

フルスクラッチのメリット

  • ・ゼロから完全オーダーメイド形式で理想のECサイトが構築できる
  • ・ 外部にシステム運用を委託しないため、ソースコードを自由自在に変更できる

フルスクラッチのデメリット

  • ・導入のための費用が高い(1,000万円以上)
  • ・システムやサーバー運用のための高度な専門人材が必要

これからECサイトを始めるならASPかオープンソースがおすすめ

ECサイトの構築方法を選ぶ際には、機能・デザイン・費用などのバランスを考え、ビジネスの規模に応じた方法を選択することが大切です。これからECサイトを始めたい個人や企業であれば、できるだけ早く運用をスタートでき、導入費用が低い方法を選ぶべきでしょう。

そのような点では、ASPやオープンソースを使うことをおすすめします。とりあえずECサイトを持ちたいならASPでも構いませんが、商品数が豊富でこれからも長く安定したECサイトを運用したいなら、オープンソースが最適です。

オープンソースは、レンタルサーバーの月額費用だけで運用ができるにもかかわらず、カスタマイズ性が非常に優れているため、コストパフォーマンスの高いECサイト構築法だと言えます。

しかし、先ほど述べたように、オープンソースには以下のようなデメリットもあります。

  • ・ サーバーの保守管理が必要なため、セキュリティ対策やメンテナンスの手間がかかる
  • ・カスタマイズには一定の専門知識やスキルが必要

これに対して、オープンソースの代表格であるEC-CUBEなら、専用のセキュリティ対策サービスや豊富なカスタマイズ用プラグイン(無料・有料)などが提供されているため、初心者でも安心して運用開始できる仕組みがそろっています。

また、EC-CUBEは国内産のオープンソースであり、日本語サイトの構築に適していることも、おすすめできる点です。
サーバーの運用保守に関しては、レンタルサーバーの中でも共用サーバーを選ぶことで大きく負担を軽減することができます。

この記事を書いた人

クラウド推進チーム

GMOグローバルサイン・HDがお客さまに提供する価値は『コトをITで変えていく。』です。
クラウド推進チームはこの価値を提供するためのチームです。
このブログでは、お客さまにとって有益なクラウド情報を発信してまいります。

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