2022.07.08

専用サーバーとは? 正しい使い方とリスクの基礎知識

専用サーバーとは? 正しい使い方とリスクの基礎知識

専用サーバーとは、サーバーをまるごと1台借りて使用できるレンタルサーバーのことです。高スペックで自由にカスタマイズできるのが特長ですが、使い方や用途を知らないと、思わぬリスクが生じてしまう可能性もあります。そこでこの記事では、専用サーバーの正しい使い方や知っておきたいリスクなど「専用サーバーの基礎知識」について、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

目次

  1. 専用サーバーとはOSやアプリケーションが自由自在なサーバー
  2. 専用サーバーの主な使い方や用途とは
  3. 専用サーバーを使用するときの3つのリスク
  4. 専用サーバーの特長とリスクを理解して適切なサーバー選びを
  5. 最後に

「自社サーバーを見直したい」「専用サーバーの利用を検討している」という方も、ぜひご参考にしてください。

専用サーバーとはOSやアプリケーションが自由自在なサーバー

専用サーバーとは、1台のサーバーを1人のユーザーが独占して使用できるレンタルサーバーのことです。

一般的に、レンタルサーバーには次の4種類があります。

  • ・専用サーバー…1台のサーバーをまるごと1人のユーザーがレンタルできるサーバー
  • ・共用サーバー…1台のサーバーを複数のユーザーで共有してレンタルできるサーバー
  • ・VPS…1台のサーバー上に複数の仮想サーバー領域を設置して複数人でレンタルできるサーバー
  • ・クラウドサーバー…1台のサーバー上に複数の仮想サーバー領域を設置して複数人でレンタルできるVPSよりもカスタマイズ性が高いサーバー

専用サーバーは、これらのレンタルサーバーの中でも、最も自由度の高いサーバーです。サーバーをまるごと1台レンタルできるので、本体を動かす基本ソフトであるOS(オペレーティング・システム)やアプリケーションなどを自由自在に設定することができます。

このような特長から、専用サーバーは、よく「一軒家(持ち家)」に例えられます。賃貸のアパートやマンションでは管理人(オーナー)の許可なく、自分の部屋を勝手に改造できませんが、一軒家(持ち家)なら自分の好みに合わせて部屋を改造したり、家そのものを改築したりすることもできるからです。

同じように、専用サーバーはユーザー自身が管理人となり、用途に合わせてサーバーを自由自在にカスタマイズできます。とても使い勝手のよいサーバーであり、企業用のサーバーとしても多く利用されています。

それでは、専用サーバーは具体的にどのような用途に使われているのでしょうか。専用サーバーの使い方や用途について、次にご説明します。

専用サーバーの主な使い方や用途とは

専用サーバーはその自由度の高さから、次のような用途によく利用されています。

  • ・大規模なWebサイトやECサイトの運営
  • ・大量アクセスが見込まれる人気サイトの運営
  • ・独自の顧客管理システムの導入・運営

専用サーバーは他のユーザーの影響を受けることなく、サーバーの性能をフルに活用できるため、大規模なWebサイトや商品数の多いECサイトも快適に運営できます。また、サイトのアクセス状況に応じたスペックを導入できるため、大量アクセスにも強く、安定的なサイト運営が可能です。

さらに、専用サーバーでは「root権限(管理者権限)」が使えるため、サーバー上のすべての機能が使え、すべてのファイルにアクセスできます。顧客管理や社員管理など、独自性の高いシステムの導入・運用にも最適なサーバーです。

さまざまな用途に使える万能サーバーとも言えますが、使用上のリスクなどはあるのでしょうか。専用サーバーのリスクについて、次にご説明します。

専用サーバーを使用するときの3つのリスク

専用サーバーの使用上のリスクには、大きく次の3つがあります。

  • ・運用コストに合った成果が上がらないと損失につながりやすい
  • ・トラブル発生時、復旧に時間がかかる場合がある
  • ・セキュリティ的なリスクを伴う恐れがある

専用サーバーは初期費用や利用料金が高く、相当の運用コストがかかります。専用サーバーでWebサイトを運営するなら、顧客獲得や売上など一定の成果が上がらなければ、大きな損失につながりかねません。

運用コストと成果のバランスが見合っていなければ、サーバーの見直しも検討すべきでしょう。サーバーは引っ越しもできるため、よりサイトに合ったサーバーに切り替えることで解決できる場合も多くあります。

また、専用サーバーでは、日ごろのメンテナンスやセキュリティ対策もすべて自分でしなければなりません。もし、何らかのトラブルが発生した場合、トラブル解決も自力でしなければならず、復旧までに時間がかかることもあります。

さらに、OSやセキュリティシステムを常に最新バージョンに更新しておかないと、サイトの改ざんや機密データの流出などのリスクも高くなります。サーバーのセキュリティ対策には、常に細心の注意を払うことが重要です。

このようなリスクを聞くと、「専用サーバーは難しそう」と感じるかもしれません。しかし、専用サーバーの中には、サーバーの構築からセキュリティ対策までサーバー運営会社が代行してくれる「マネージドサービス」を提供しているところもあります。

そのようなサービスを利用することで、初めての方も専用サーバーを効率的に導入することが可能です。

専用サーバーの特長とリスクを理解して適切なサーバー選びを

専用サーバーは、自由度やカスタマイズ性に優れ、大規模サイトや独自システムを運用するのに最適なサーバーです。しかし、専用サーバーの運用には、コストマネジメントや管理能力も求められます。初めて専用サーバーを導入する場合は、マネージドサービスも提供している専用サーバーを利用するのもよいでしょう。専用サーバーの特長とリスクをきちんと理解したうえで、サイトの用途に合ったサーバーを選ぶことがポイントです。

最後に

さて、今回は専用サーバーに関する基礎知識をお届けしました。良いヒントは得られましたでしょうか?専用サーバーを選ぶのであれば、30日間無料トライアルで実際に運用お試しできる、WADAXを是非ご検討ください。

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この記事を書いた人

izumi

Webライター/WordPressデザイナー。ライティングの得意分野はIT・WordPress・マーケティング・子育てなど。企業オウンドメディアのコンテンツ制作から個人ブログの開設・アドバイスまで幅広くサポートしています。

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