2020.07.14

サーバー選定が不安!パブリッククラウドとプライベートクラウドの違いとは?

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おしえてアカデミー!

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■そもそもクラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティングとは、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークなどのコンピューターリソースをオンデマンドにご利用いただくことが可能なシステムです。
「クラウド」という名前で浸透して久しく、とりあえずサーバー選定の際に「クラウドで!」と検討される方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、クラウドにはいくつかの種類が存在し、この違いを理解することで、ご利用用途ごとに最適なクラウド選びが可能となります。
クラウドには大きく分けて「パブリッククラウド」「ホステッド型プライベートクラウド」「オンプレミス型プライベートクラウド」が存在します。
今回は、各クラウドの違いとメリット・デメリットを解説していきます!
この記事のゴールは、クラウドの違いを理解することによって、サーバー選びの不安を少しでも解消することができれば幸いです。

■パブリッククラウドとは
一般的に広く知られているのはパブリッククラウドではないでしょうか。
パブリッククラウドは、法人や個人を問わず不特定多数の方がクラウドコンピューティング環境を自由に利用することが可能な形態を指します。
利用者は資産を自分では所有せず、パブリッククラウドを提供するベンダーが提供するパッケージサービスを不特定多数のユーザーと共有しながら利用します。

パブリッククラウドとは

■パブリッククラウドの特長
パブリッククラウドの特長は「早さ」「共有」の二つに限ると思います。
事業者がすでに用意している大規模なコンピューティング環境を利用するため、利用開始が圧倒的に早く、ハードウェア購入までにかかっていた時間がすべて削減されます。

また、すべてのリソースを共有しているため、一社でリソースを専有していた場合と比べ、リソースの無駄がなく、安価にコストを抑えることができます。パブリッククラウドは、これから新サービスを作る場合やサービスの初期段階の場合、もしくはリソースの可変性が高いシステム・サイトにおすすめです。

弊社で提供しているサービス群では「ALTUS」がパブリッククラウドに該当します。

■ホステッド型プライベートクラウドとは
ホステッド型プライベートクラウドという言葉になじみがないという方も多いかと思います。
ホステッド型プライベートクラウドとは、事業者が提供するコンピューターリソースをお客さまが専有し、リソースをさまざまな用途、もしくはエンドユーザーに自由に割り当ててご利用いただくシステムです。
ホステッド型プライベートクラウドの場合にもパブリッククラウドと同様、利用者が資産を持つことなく利用可能です。

ホステッド型プライベートクラウドとは

■ホステッド型プライベートクラウドの特長
ホステッド型プライベートクラウドの特長は「楽」「専有」この二つだと思います。
お客さま資産としてハードウェアを購入した場合と比較し、資産の購入手続きも毎年の法令停電の対応も、休日出勤しての障害対応も不要で専有の環境を手に入れることが可能です。
また、専有しているがゆえに他の利用者の影響を受けづらい、オーバーコミットなどのリソースの割り当てもお客さまが自由に行うことが可能です。そのため、リソースを使えば使うほど、VMを集約すればするほど単価を下げることが可能なため、ある程度の規模を見込むことができる、もしくはある程度の規模にサービスが育った、そういったタイミングで集約に利用することが最適なサービスだと思います。

ホステッド型プライベートクラウドは、サービスインから急成長し、今では安定期に入っているサービスの基盤、ある程度の規模のサービスが複数のサービスに分散している、リソースにあまり可変がないシステム用途で利用する場合におすすめのクラウドです。

弊社で提供しているサービス群では「GMOクラウドPrivate」がホステッド型プライベートクラウドに該当します。

■オンプレミス型プライベートクラウドとは
この言葉に聞きなじみがない方も、運用している、もしくは運用したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
オンプレミス型プライベートクラウドとは、文字通りお客さま資産(オンプレミス)の環境でクラウドの技術を利用して、お客さま専有のクラウド環境を利用する形態を指します。
この場合、お客さま資産のため最もお客さま独自の構成にカスタマイズが行いやすく、また最も他の企業の影響を受けない形態となります。

オンプレミス型プライベートクラウドとは

■オンプレミス型プライベートクラウドの特長
オンプレミス型プライベートクラウドの特長は「自由」「セキュア」この二点だと思います。
ネットワークや利用するサーバースペックなどすべてを自社で決めることができるため、自社に最も合った構成を構築することが可能です。
また、自社内でのセキュリティポリシーに合わせてシステムを構築できるため、最もセキュアな構成を組みやすいことも特長です。
オンプレミス型プライベートクラウドは、自社セキュリティポリシーにホステッドサービスでは対応できない場合におすすめです。

■それぞれの比較
3つの形態をご紹介してきましたが、それぞれどのような特徴があるのか比較してみました。

比較項目 パブリッククラウド ホステッド型プライベートクラウド オンプレミス型プライベートクラウド
導入スピード
オンラインで即時導入可能

即時ではないが、単能機での導入が可能

すべて自社で構築のため、時間がかかる
保守管理コスト
基盤部分は事業者側で対応

基盤部分は事業者側で対応
×
基盤も含め自社で対応
セキュリティ
すべて共有環境のため、影響は受けやすい

カスタマイズ可能な部分もあり、対策を行いやすい。

フルカスタマイズ可能
リソースの追加・縮小
即時の追加・縮小が可能

即時ではないが、追加・縮小が可能

追加・縮小には時間がかかる
リソースの柔軟性
リソース管理は事業者が行う

リソース管理を自社で行う

リソース管理を自社で行う

■まとめ
サーバー選定時、何を重要視するのか、によって選定するクラウドの特色も変わってきます。
そして、何を重要視するのか決めるためには、どの部分をクラウド化するのか、将来的にすべてをクラウド化する予定があるのか。といった短期的、中長期的な両方の要素を検討する必要があります。
今後、クラウドを検討される際には、ぜひ各クラウドの特長を抑えつつ、事業者の営業の方と調整を行い、最適なクラウド選定を実現してください!
もちろん、GMOクラウドでも各種サービスを取り扱っておりますので、サーバー選定に迷ってしまった際には、ぜひ弊社までご相談ください。

この記事を書いた人

クラウド推進チーム

GMOグローバルサイン・HDがお客さまに提供する価値は『コトをITで変えていく。』です。
クラウド推進チームはこの価値を提供するためのチームです。
このブログでは、お客さまにとって有益なクラウド情報を発信してまいります。

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