「プログラミングを学習しよう!」と決意した初心者がまずぶち当たるのが、“どの言語を選ぶべきか”という問題です。
一言で“プログラミングを学習する”と言っても、様々なプログラミング言語が存在するため、どこから手をつけるべきか悩んでいる人は多いようです。
気になる言語を片っ端から試してみて、単純に“好み”で選ぶというのもひとつの方法ですし(好きこそものの上手なれと言いますからね)、仕事に活かすのが目的の方なら“プログラミング言語の人気ランキング”を参考に需要の高そうな言語から始めるというのもありだと思います。
プログラミング言語のトレンドを知るためのランキングとして有名なのは、オランダのTIOBE Software(ティオビソフトウェア)社が毎月発表しているプログラミング言語人気ランキングです。
本記事執筆時点(2016年2月)におけるTIOBE社の最新のランキングは以下のとおりとなっています。
1位. Java
2位. C
3.位 C++
4位. C#
5位. Python
6位. PHP
7位. Visual Basic.NET
8位. Perl
9位. Java Script
10位. Delphi/Object Pascal
11位. Ruby
同ランキングによると、前年同月比でPythonの人気が大きく上昇しているのがわかります。日本人のまつもとゆきひろ氏が開発した、若者に人気のプログラミング言語Rubyも、1年前は20位だったのが大きく上昇しました。
では、上記の主要な言語の中から、初心者はどれを選ぶのがベストなのでしょうか?ここでは“学習難易度”と“どんな用途に使われているのか”に焦点をあててみます。
●Ruby(ルビー)
日本生まれのRubyは近年若者の間で大人気のプログラミング言語です。初心者が学びやすい言語としてPythonとセットで紹介されることが多いですが、柔軟性の高いRubyは、Pythonよりも、もう一段やさしいとも言われています。どちらも、短い記述量で動く上に、理解しやすいのが特徴です。
スタートアップ企業でのスピーディな開発にRubyが用いられることが多いようです。
●Python(パイソン)
TIOBEのランキングでも人気急上昇中の言語。よく、初心者向けのやさしいプログラミング言語として、Rubyと並んで人気です。どちらかというと、海外ではPython、日本ではRubyの人気が高いようです。
GoogleやDropbox、InstagramでもこのPythonが使用されています。
●PHP(ピーエイチピー)
企業や個人向けのブログツールとして人気のWordpressに使用されている言語。PHPをマスターすれば、Wordpressを好きなようにカスタマイズできます。
PHPも、上の2つと同じくわかりやすく記述量も短いので、プログラミング初心者も楽しみながら勉強できると人気です。
Ruby、Python、PHPは全てサーバーサイドの言語です。
●Java Script
Webデザインを学ぶ人にとっては、HTML&CSSとあわせて必修スキルと言われています。ちなみに、HTMLはサイトのレイアウト、CSSはデザインを決定するマークアップ言語です。HTML&CSSだけだと動きのないのっぺりしたサイトになりますが、そこにJava Scriptをプラスすれば、スライドショーやアコーディオンメニューなど躍動感あるサイトを作ることが可能です。
Java Scriptは上の3つとは異なり、クライアント(使ってるパソコンのブラウザ)サイドの言語です。今目の前にあるパソコンのブラウザ上の表示を好きなように変えられるのがJava Scriptです。
●Java
Androidアプリや、その他多くのシステムに使われています。
Java Scriptと名前が似ていますが、全くの別モノなので注意が必要です。Java Scriptはスクリプト言語、Javaはコンパイラ言語です。コンパイラ言語は、スクリプト言語よりも記述量が多く、難易度も高めと言われています。その代わり、実行速度が速いというメリットがあります。
●C言語
歴史が古く、本格的にプログラミングを学びたい人には重要な言語ですが、初心者にとっては難易度が高め。このC言語もコンパイラ言語のひとつです。
一般にいわれている難易度順に並べてみましたが、どの言語が一番楽しいと感じるのかは人によって違うと思います。最初は気になる言語をいくつか実際に触ってみて、フィーリングで選んでみるのも良いかもしれません。