★インスタンス型とリソース型の違いは課金対象にある！

クラウドサービスの種類に、インスタンス型とリソース型があります。
現在多くの業者が提供しているパブリッククラウドは、インスタンス型のサービスです。

それぞれには一体どんな違いがあるのか？整理したいと思います。

▼「インスタンス型」パブリッククラウド

インスタンス型のサービスとは、パブリッククラウドサービスの提供が始まった当初からあったサービスです。

あらかじめ決まったスペックの仮想サーバー＝インスタンスの中から、自身が作るサーバーのスペックに合ったものを選んで利用するサービスです。
具体的には、CPUの個数、メモリの容量、ディスクのサイズがあらかじめ決まったプランが多数用意されています。ユーザーはその中から最適なスペックのインスタンスを選んで利用します。

しかし、こんな経験はありませんか？
例えば、自分が利用したいサーバーのスペックがちょっと特殊な場合です。CPUはあまり必要ない反面、メモリ容量が多く必要なケースで、仮にCPUは2コア/メモリは12GBのサーバーが必要な場合、インスタンスのプランとして以下があったとします。
・2コアCPU/2GBメモリ
・2コアCPU/4GBメモリ
・4コアCPU/4GBメモリ
・4コアCPU/8GBメモリ
・8コアCPU/8GBメモリ
・8コアCPU/16GBメモリ

CPUは2コア必要なので、2コアCPUのプランを選びたいところですが、2コアのプランには、自分が欲しい12GBのメモリを搭載したインスタンスがありません。
このような場合、必要なCPUとメモリの容量のどちらもカバーできる「8コアCPU/16GBメモリ」を選択することになりますよね？

しかしこれではCPUはかなり余分になってしまい、メモリサイズも少し高めです。スペックが高くなるということは、利用料金も高くなってしまいます。

使いたいスペックにぴったりはまるインスタンスがあればよいのですが、欲しいスペックがない場合、思わぬコスト高になってしまうケースがあるのです。

そもそもクラウドは、スペックが変更しにくい物理ホスティングの悩みを改善するために、自分が使いたいスペックのサーバーを利用したいという、目的があったはずですがこれでは叶えることができません。

▼「リソース型」パブリッククラウド誕生！

そこで生まれたサービスが「リソース型」です。
リソース型のパブリッククラウドは、仮想サーバー単位ではなく、利用するCPU、メモリ、ディスクといったリソースの単位で利用料金が発生するサービスです。
これであれば、2コアCPU/12GBメモリのサーバーも簡単に作ることが可能ですし、本来必要なリソースにぴったりフィットした構成が組めるので、コストも最適になります。

また、リソース型サービスでは、仮想サーバーを構築して運用が始まった後、サーバー負荷が高くなったり、思ったよりサーバーへの負荷が低かったりといったような場合でも、CPU・メモリ・ディスクといったリソースの単位で適時容量を追加したり減らしたりすることも可能です。

一つだけ気をつけたい点は、利用者の好きなタイミングでリソースを自由に変えられるため、毎月の利用料金が変動する可能性があるということです。
しかし、この点差益をつけておけば、常にサーバーの負荷に合わせたコストで運用することができるサービスになっています。

サーバーの負荷は毎月一定なので、決まった利用料金で利用したいという場合は「インスタンス型」、サーバーの負荷に合わせて随時最適なコストで運用したい方は「リソース型」と、利用目的や考え方に合わせてプランを選んでいただけると、パブリッククラウドはより使いやすいサービスになります。

なお、GMOクラウドが提供するパブリッククラウドALTUSは、「リソース型」の「Basic」とインスタンス型の「Isolate」の2種類のサービスが提供されています。「Basic」と「Isolate」を混在させて連携した環境を構築することも可能です。ご興味のある方はぜひこちらのサイトもご覧ください。