2015.04.27

そのアップデート待って!?クラウドなら検証環境構築簡単に出来るから!

難易度
1
カテゴリー
技術ナレッジ
タグ
ALTUS
クラウド
環境構築

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【利用シーン】サーバーOSやアプリケーションをバージョンアップする前に

仮想サーバーの、ディスクの状態をバックアップする機能を用いて、検証環境を構築する方法です。

一般的に、本番サーバーで利用しているソフトウエアのバージョンアップを行う際には、バージョンアップに伴う問題が発生しないかどうか、あらかじめ検証を行う必要があります。こうした動作確認には、本番環境と同一の検証環境を用意する必要があります。しかし、オンプレミスや専用サーバーのような物理サーバーで同一の検証環境を用意するのは、非常に多くのコストと手間がかかってしまいます。

こんなときに活用したいのがこの方法。
クラウドサーバーでは物理サーバーと違い、ディスクスナップショット機能を利用して、稼働している仮想サーバーのディスクバックアップを取得することができます。ディスクスナップショットとは、その時点の仮想ディスクのコピーを取得する機能のことです。そしてディスクのバックアップから、仮想サーバーの作成に利用可能なテンプレートを作成します。このテンプレートを利用することで、本番環境とルートディスクを持った仮想サーバーを複製できるのです。

こうして作成した検証環境でソフトウエアのバージョンアップを行い、正しく動作することを確認。問題がなければ本番環境でバージョンアップを実施すれば良いわけです。

上記の例以外にも、さまざまな検証を行いたいときに活用できます。しかも、検証が終わったら検証に利用した仮想サーバーを削除することで、コストを最小限に抑えることもできます。クラウド環境での利用頻度が高く、応用できるシーンも多いので、ぜひマスターしたい方法です。

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ディスクスナップショット

ディスクスナップショット機能とは、ある時点における仮想ディスクの状態を保存する機能です。
ディスクスナップショットの対象は、ルートディスクとデータディスクの2種類があります。
例えば、システムに対して何らかの変更を加える前に、この機能を利用して複製を作成しておくことで、もしもの際のトラブルに備えることができます。また、ディスクスナップショットを作業の経過に合わせて複数取得しておけば、システムを任意の時点の状態に戻すことが可能です。

なお、ディスクスナップショットはシステムの稼働中でも取得できます。しかし、頻繁に更新されるデータベースなどではデータの整合性が取れなくなる可能性もあるため、基本的にはシステムを停止させてから取得するようにしてください。

GMOクラウド ALTUSでの利用方法

GMOクラウドALTUS(以下、ALTUS)のスナップショット機能の対象は、ルートディスクのスナップショットと、データディスクのスナップショットの2種類があります。

ルートディスクは、仮想サーバーを作成する際に必要となる、OSの入っている仮想ディスクとなります。データディスクは、作成した仮想サーバーに増設する仮想ディスクとなります。

本番環境にあるルートディスクのスナップショットを取得することで、OSを含めたルートディスク内の設定を、バックアップすることが可能になります。これをテンプレート化すれば、この時点の本番環境を復元することが可能になります。
また、データディスクのスナップショットを取得することで、データディスク内に含まれていたデータのバックアップを取得することが可能になります。

【操作手順】
「参照ページ」はALTUS Basicシリーズ、Isolateシリーズのサポートページになります。

(1)ALTUSのコンソールにログインします。
〈参照ページ〉コンソールガイド(Basicシリーズ)
〈参照ページ〉コンソールガイド(Isolateシリーズ)

(2)スナップショット機能を使って本番環境のバックアップを作成します。
〈参照ページ〉ディスクスナップショットの作成(Basicシリーズ)
〈参照ページ〉ルートディスクスナップショットの作成(Isolateシリーズ)
〈参照ページ〉データディスクスナップショットの作成(Isolateシリーズ)

(3)スナップショットからテンプレートを作成します。
〈参照ページ〉テンプレートの作成・削除(Basicシリーズ)
〈参照ページ〉テンプレートの作成・削除(Isolateシリーズ)

(4)テンプレートから仮想サーバーを作成します。これで検証環境の構築は完了です。
〈参照ページ〉仮想サーバーの作成(Basicシリーズ)
〈参照ページ〉仮想サーバーの作成(Isolateシリーズ)

なお、ディスクスナップショットはシステムの運用中にも取得できますが、データベースのように頻繁に更新が行われるものについては、データの整合性を保つためシステムをいったん停止させてから取得してください。スナップショットは数分で取得できますので、夜間や休日に作業を実施すれば、業務やサービスへの影響を最低限に抑えることができます。

お問い合わせ

ALTUSサービスについてもっと知りたいことがございましたら下記フォームへお問い合わせください。

この記事を書いた人

クラウド推進チーム

GMOグローバルサイン・HDがお客さまに提供する価値は『コトをITで変えていく。』です。
クラウド推進チームはこの価値を提供するためのチームです。
このブログでは、お客さまにとって有益なクラウド情報を発信してまいります。

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