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2021.05.25

【正式版情報反映】CentOS Linux 8の代替OS候補!Rocky Linuxをご紹介!

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その他

Roky1

※本記事は、2021年6月21日にリリースされたRocky Linuxの正式版の情報を反映した内容になっています。

CentOS Linux 8が2021年末に終了すると発表されてから半年ほど経過しましたが、CentOS Linuxの代替を皆さまご検討されていらっしゃいますか?

GMOクラウドアカデミーでは、以前からCentOS Linuxの終了に関する問題やCentOS Linuxの代替となるディストリビューションの紹介を行ってきました。

今回は、CentOS Linux 8の代替候補の一つとして、2021年6月に正式版が公開されたRocky Linux(読み方:ロッキーリナックス)についてご紹介します。

なお、CentOS Linuxが終了する問題についての詳細については下記の過去記事にて紹介していますので、合わせて参考にしていただければと思います。
≫CentOS Linux8のEOL問題と今後の対策について
≫CentOS Linux 8の代替OS候補!AlmaLinuxをご紹介!
≫CentOS Linux 8の代替OS候補!Oracle Linuxをご紹介!

目次
Rocky Linuxとは
Rocky Linuxの特徴
Rocky Linuxのサードパーティー対応状況について
Rocky Linuxの入手とインストール方法について
CentOS Linux 8からRocky Linuxへの切り替えツールについて
Rocky Linuxの総評
最後に

Rocky Linuxとは

Rocky Linuxとは、CentOS Projectの共同設立者のGregory Kurtzer氏が立ち上げたコミュニティで開発している無償のRHEL(Red Hat Enterprise Linux)クローンです。

コミュニティ主導で開発されているディストリビューションで、少なくとも立ち上げ時までは企業主導だった他のRHELクローンよりCentOSに近い立ち位置になります。

Rocky Linuxは、CentOS Linux終了の発表の後にコミュニティを1から構築したった半年で正式版の公開までたどり着いた、とても活発なディストリビューションです。

Rocky Linuxの特徴

Rocky Linuxの特徴として、以下が挙げられます。

* 無償で利用可能なRHELクローン
* 2029年までのサポート
* 利用中のCentOS Linux 8環境をRocky Linuxに切り替えるツールを提供
* コミュニティ主導で開発されている
* コミュニティの育成にも力を入れていてスポンサーも豊富

Rocky Linuxは、無償で利用可能なRHELクローンで、CentOS Linuxと同様にRHELと商標に有償部分を除き互換があります。このためCentOS Linuxと同様の利用が可能です。
サポート期間についてはRHELと同様に2029年までサポートされます。

既にCentOS Linux 8を利用中のユーザーの乗り換えも想定し、CentOS Linux 8環境をRocky Linuxに切り替えるツールも提供しています。

Rocky Linuxの一番の特徴は、コミュニティ主導かつコミュニティの育成に力を入れていることです。

コミュニティ主導のため特定の組織の方針に左右されにくく、また自由に参加しやすい体制になっています。
コミュニティの規模も大きく、フォーラムやチャットには多くの人が参加しさまざまな活動が行われています。
フォーラムでは1万件以上読まれた記事が複数あり、コミュニティが注目され活発に活動していることが分かります。

Rocky Linuxのコミュニティ確認画面

コミュニティの規模が大きく活発であることは情報を入手しやすいことにもつながります。この点はRocky Linuxの大きな強みです。

また、Rocky Linuxはコミュニティの維持のためスポンサーの確保にも力を入れています。既にAWSやGoogle Cloudなど複数の企業がスポンサーになっていて、今後の活動を維持するための体制も整い始めています。

Rocky Linuxのサードパーティー対応状況について

Rocky Linuxは最初のリリースが公開されたばかりのディストリビューションのためサードパーティーの対応はこれからとなります。
このため、Rocky Linuxでサードパーティー製のソフトウェアなどの利用を検討している場合はサードパーティーの対応を待って移行するかを決めることをお勧めします。

参考としては、Rocky Linuxと同様にCentOSの代替として注目されているAlmaLinuxはRocky Linuxより3ヵ月ほど先行して正式版が公開されましたが、3ヵ月経過した6月末時点でいくつものサードパーティが対応済みないし対応予定を公表している状態です。
Rocky LinuxはAlmaLinuxに注目度で劣ってないため、AlmaLinuxと同様に短期間でサードパーティの対応が進んでいくと予想します。

Rocky Linuxの入手とインストール方法について

Rocky Linuxのイメージファイルのダウンロードページへは、公式サイトの「Download」から行くことができます。

Rocky Linuxダウンロードページ

ダウンロードページでは利用したい構成を選択してイメージをダウンロードします。
「DVD」を選択するとフルセットのイメージをダウンロードできます。

Rocky Linuxダウンロード画面

現在のバージョンは"8.4"となっており、RHEL 8.4に相当します。
ただし、RHEL 8.4が公開されてからRHEL 8.4に対して適用された修正も含まれているため、RHEL 8.4のイメージファイルより多少新しいパッケージとなっています。
また、2021年6月21日にリリースされたイメージはセキュアブートには対応していません。セキュアブートには後日対応し、その時に対応済みのRocky Linux 8.4のイメージファイルが公開される予定です。

インストール手順はCentOS Linux 8と同じです。RHEL8やCentOS Linux8のインストール経験があれば問題なくインストールできます。

インストールが終われば、CentOS Linux 8と同様に利用することができます。
ソフトウェアもRHELで動作が確認されているバージョンが使われているため、特に不具合はなさそうです。

Rocky Linuxの動作画面

CentOS Linux 8からRocky Linuxへの切り替えツールについて

Rocky Linuxも過去に紹介したAlmaLinuxやOracle Linuxと同様にCentOS Linux 8からRocky Linuxへ切り替えるツールを提供しています。
切り替えツールはこちらからダウンロード可能です。

7/1時点では、切り替えツールは以下の環境からの切り替えに対応しています。

・Alma Linux (8.4)
・CentOS Linux (8.4)
・Red Hat Enterprise Linux (8.4)
・Oracle Linux (8.4)

切り替えツールを実行すると、リポジトリをRocky Linuxのものに差し替えてパッケージをRocky Linuxのものに更新します。また移行元のディストリビューション固有のパッケージは削除されます。
カーネルなどの更新も行われるため、最後に再起動が必要となります。

切り替えツールの注意点としては、全ての環境で切り替えができることを保証するものではなく利用も自己責任となります。
このため、基本的には切り替えるのではなく新規に環境を構築することをお勧めします。

利用する場合は、環境を大きく変更するツールのため、事前に十分検証したあとバックアップを取ってからご利用ください。

特にサードパーティー製のソフトウェアをご利用の場合は、そのソフトウェアのサポート条件や切り替えだけで利用できるかなどを事前に確認する必要がありますのでご注意ください。

切り替えツールは全ての環境で切り替えができることを保証するものではなく利用も自己責任となりますが、終了を迎えるCentOS Linuxのユーザーが現在の環境をRocky Linuxに切り替える手段があることは、Rocky Linuxを選択する理由の一つになるかと考えます。

Rocky Linuxの総評

Rocky Linuxは初回リリースを迎えたばかりですが、RHELという安定した製品のクローンであることと、コミュニティの多くのメンバーより開発・試験されたことにより、最初のリリース時点でかなりしっかりとした製品になっていると思います。

AlmaLinuxなどの他のRHELクローンと比べるとRocky Linuxの正式版公開は最後発となりますが、コミュニティを1から作った期間を考慮すると決して遅くはありません。
また現時点での注目度では他のRHELクローンに劣っていませんし、コミュニティの大きさ・活発さなど強みも多く持っています。

あとは、コミュニティが今後も成長することと継続的にメンテナンスされることが肝となりますが、これについては今後の推移を見守っていきたいと思います。

最後に

CentOS Linuxの終了問題については、弊社もCentOS Linux代替ディストリビューションの準備を進めています。

【2021/10/13追記】----
既に以下のサービスでAlmaLinuxやRocky Linuxなどが利用可能です。
※Rocky Linuxは一部サービスのみ提供済み
・ALTUS byGMO
・クラウドVPS byGMO
・GMOクラウド 専用サーバー
・GMOクラウド Private
・WADAXおたすけクラウドサーバー
・WADAX専用サーバー

ALTUS byGMOではCentOS Stream及びOracle Linuxも利用可能です。
また、高性能なサーバー管理ツールPleskについても、多くのサービスにおいてAlmaLinuxで利用可能です。ぜひご活用ください。
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他の弊社サービスについても、なるべく早くお客さまに代替ディストリビューションを利用していただけるよう準備を進めていますので、今しばらくお待ちください。

なお、Rocky Linuxの正式版の公開によりCentOS Linuxの代替として有力視されているディストリビューションが出そろいました。
CentOS Linuxをご利用中の皆さまには、2021年末までの移行を念頭に検討や準備を行っていただくようお願いいたします。

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この記事を書いた人

藤永勝久

元開発者。サーバ、OS、クラウド基盤などの基盤系開発や研究開発などに広く携わっていました。

GMO グローバルサイン・HDに入社してからは研究開発やツール開発などに従事。
現在は弊社の各種クラウド・ホスティングサービスの新規サービスの企画を行っています。
新しいものを試すことに目がなく、新しいものを見つけたらまずは調べて実際に試しています。

最近は肥満解消のために自転車に乗っていますが、先は長いです。

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