2015.04.06

サーバーの構成は?~ 忙しい非エンジニアのための技術解説(2)

難易度
1
カテゴリー
技術ナレッジ
タグ
非エンジニア

【利用シーン】サーバーの構成に興味を持ったとき。

こんにちは、GMOクラウド金山です。
この連載では、ITエンジニアと話す機会のあるエンジニア以外の方へ向けて、技術用語を出来る限り噛み砕いて説明していきます。忙しく働いている方々が、短い学習時間で、知識を身につけられるように説明していければと思います。


【第2回】
サーバーの構成は?

【ひとこと解説】
ハードウェアの上に、OSやミドルウェア、アプリケーションと呼ばれる様々なソフトウェアが上に乗っています。


【もうすこしくわしく】
第1回では、サーバーとは提供する役割を持っているコンピュータであることと、一般的な形状について説明しました。
今回は、サーバーを構成する要素と、その役割を少し詳しく見ていきます。
ひとこと解説で「上に乗っている」と述べましたとおり、サーバーは階層的なイメージで見ることができます。このとき、もっとも下にハードウェアがあります。これは、目で見えて、手で触れる部分のことです。ハードウェアの上には、順番に、OS、ミドルウェア、アプリケーションと乗っていきます。
それぞれの役割について、簡単な説明をしていきます。
サーバー構成の図

今回は、ソフトウェアを見ていきます。
ここで述べるソフトウェアは、アプリケーション、ミドルウェア、OSの3つになります。

【アプリケーション】
アプリケーションとは、人間がやりたいことをやろうとしたときに、動かすソフトウェアです。パソコンではソフト、スマートフォンではアプリなどと呼ばれているので、馴染み深いと思います。
たとえば、Windows OSを利用していて、使うことのあるメモ帳やExcelなどのOfficeなどがあります。「計算したいなぁ」で電卓アプリ、「webページ見たいなぁ」でwebブラウザなど、
人間がやりたいことを提供することが出来るソフトウェアがアプリケーションです。

【ミドルウェア】
ミドルウェアとは、OSとアプリケーションの間にあるソフトウェアです。スペルはMiddle wareで、アプリケーションとOSの中間に位置することからこのような名前です。
これは、エンジニアでは無い皆さんには、聞きなれない言葉になると思います。なぜ聞きなれないかというと、ミドルウェアの役割が、アプリケーションの開発や稼動を効率的に行えるようにすることだからでしょう。そのため、開発を行うエンジニアのような方の口からは、良く出てくる言葉ではあります。その役割は、さまざまなアプリケーションに対して、特定の機能の提供をすることです。
たとえば、webサーバーは、クライアントからの要求に対して、開発者が作ったwebページを描画するサービスを提供します。このとき、どのwebサーバーでも共通の機能があります。要求に応えることや、イメージを描画する機能です。みんなが良く使う機能であれば、それぞれで開発するよりも、その機能を担うソフトウェアを共通で利用したほうが楽です。
このように、みんなが使う特定の機能を持つのが、ミドルウェアの役割になります。ミドルウェアには、データベースを管理するソフトウェア(MySQLなど)やHTML文書を表示するソフトウェア(Apache)など様々な種類があります。

【OS】
OSとはOperating System(オペレーティング・システム:基本ソフト)の略です。
ここはよく耳にするソフトウェアで、たとえば、Windowsはここにあたります。Macであれば、OS Xです。スマートフォンでは、AndroidやiOS Xのことになります。サーバー用途では、CentOSという名前のOSなどが該当します。
OSの役割は、コンピュータを操作するための、基本的な機能を担うことです。ミドルウェアで説明したことと、イメージは同じです。ハードウェアを管理したり、ネットワークと繋がったり、どのコンピュータでも必要な機能というものがあります。コンピュータとして動くために、必要な基本的な機能を担うのが、基本ソフトといわれるOSの役割になります。
OSは様々なことを行っていますので、別の記事で記載していこうと思います。

今回はここまで。お付き合いいただきありがとうございました。
次回は、ハードウェアの構成について詳しくみていく予定です。

この記事を書いた人

金山

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