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2016.05.26

動画や写真の容量知ってる?キャパシティ管理がファイルサーバーでは重要!

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こんにちは。フリーエンジニアの木下です。

ファイルサーバー管理者にとって、容量管理・監視は非常に重要な業務の一つです。
容量が不足すればファイルサーバーの停止や保管データの整理が必要になります。

このファイルサーバー容量管理業務の最大の天敵がいます。
「写真と動画ファイル」です。
特に動画ファイルは非常に厄介なデータとなります。

動画ってどのくらいの容量になる?

経験を積まれたシステム管理者であればお察しのことと思いますが、とにかくファイル単位の容量が多いのです。数十人規模の社内ユーザーが何も考えず動画をファイルサーバーに保管していくことによってファイルサーバーの容量はすぐに500GB、1TBと消費されていってしまいます。
特に最近ではフルHD動画がスマホでも撮影できる時代です。概ね128MB/分程度の容量消費をしてしまいますので8分程度で1024MB=1GBの容量を消費してしまいます。これが、1時間の動画であれば約8GBの動画ファイルが1ファイル生成されることになります。
これが最近徐々に普及しつつある4K動画となるとさらに容量が増え同じ録画時間のフルHD動画の3倍は容量を消費すると認識いただければと思います。つまり1時間の動画であれば24GB程度の動画ファイルが1ファイル生成される計算です。
スマートフォンでもこれだけの動画が撮影できるようになった技術の進歩はユーザーにとって喜ばしいことである反面、そのデータの保管先となるファイルサーバーを管理している管理者側では動画ファイルを保管されることによる容量不足に戦々恐々とすることになります。
これはスマートフォンで撮影した写真も同様で、最近の写真は2MB/枚程度の解像度で撮影される写真が少なくありません。カメラの性能が上がれば上がるほど写真1枚当たりの容量も増え、かつ動画より気軽に撮影されることが多い静止画は数百枚単位でファイルサーバーに保管されることも珍しくありません。

こうして、ユーザー毎に静止画・動画を好きなように共有フォルダへ保存されたファイルサーバーの必要容量は膨れ上がり、ユーザー部門からはファイルサーバーの容量不足を指摘され対処を急かされるという困った状況に陥るのがシステム管理者の悩みです。

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どのような観点が必要か?

このとき考えたいのが「ファイルの使い方」です。

Word・Excelのような文書ファイルと相違して、写真・動画ファイルは「閲覧目的の使い方が圧倒的に多い」種類のデータです。

逆にWord・Excelは「編集し記録する目的の使い方」をする種類のデータと言えます。
よって、写真・動画は限りなく読み取り専用に近いデータとなります。
編集の観点からもう一つ考慮すると、Word・Excelのような文書ファイルは、社内ユーザーPC全台にOffice Suiteがインストールされているので、「全ユーザーが編集する道具を有しているデータ」であるといえます。しかし一方の写真・動画(特に動画)においては、通常のユーザーが編集するアプリケーションを使いこなしているとは言えず、どちらかといえばビューワ・メディアプレイヤーソフトで閲覧し、一部ユーザーが画像編集・動画編集ソフトで編集するとはいえレアケースと考えてよいと思います。

こう考えると、Word・Excelのような文書ファイルに要求されるファイルサーバーのスペックは、「高速な読み書き」であり「一ファイルあたりの容量が小さいため容量は要求されない」という特色があります。

そして、写真・動画ファイルは「倍速程度の読み取りができればよい」という緩さの一方で「一ファイルあたりの容量が大きいためファイルサーバーの総容量が要求される」という全く逆の相反する使用要件を突き付けられることになります。

ここまでの説明において、ファイルサーバー内においても
「Word・Excelのような文書ファイルと写真・動画ファイルに要求される、ストレージの要件は違う。」
ということがご理解いただけたでしょうか?

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これはどのように対処しますか?

ここでお勧めしたいのは、文書ファイルと画像・動画ファイルの保管場所は、フォルダだけの区分けで分けるのではなく、ファイルサーバーにマウントするストレージ自体、「二種類用意して、各々のストレージを保管するファイルの特色によって使い分ける。」というご提案です。

これを以前私が記事にしたハードディスクの規格に置き換えて考えると、分かりやすくなります。
つまり、高速で容量が要求されないストレージにはSAS型のストレージを適用し、低速でも大容量が要求されるストレージにはSATA型のストレージを適用することで、うまく住み分けをしてコストを抑えることができます。
お察しのようにWord・Excelのような文書ファイルにはSAS型の高速低容量ストレージを適用し、写真・動画ファイルのようなコンテンツファイルにはSATA型の低速大容量ストレージを適用するということです。
ドライブやパーティション自体は二つに分かれてしまうので、管理としては二重のハードウェア構成管理が必要になりますが、ストレージというのはシステムに掛かるコストでも一二を争うほどの投資が必要なテクノロジです。こうして分割しておくことで将来的には最小限のコストや業務負荷で適正なファイルサーバーの容量管理業務ができることが期待できます。

こうしてファイルの種別からそのファイルの使い方を考えてみると、同じファイルサーバーでも真逆の利用方法となるファイルが混在するということがご理解いただけるかと思います。
もしデータ共有(データ保管)を検討されているのであれば、こういった
「ユーザーはそのデータをどのように使うのか。」
という観点でデータを再考する(データマイニング・データマイグレーション)をされてみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人

木下肇

木下肇

東京/神奈川を中心に、都内中堅企業ではシステム部門の一員として部内インフラ業務に、別の小規模企業ではインフラ全般について管理業務の委託を受けるフリーエンジニア。オンプレミスの企業内インフラからクラウド環境のサーバ/ネットワークまで、OS守備範囲はWindowsからLinuxまで、障害の診断や修復/修理であればソフトからハードまで、幅広い守備範囲で日々お客様の業務を遂行しています。
お仕事のご相談はコチラ⇒http://www.treedown.net/

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東京/神奈川を中心に、都内中堅企業ではシステム部門の一員として部内インフラ業務に、別の小規模企業ではインフラ全般について管理業務の委託を受けるフリーエンジニア。オンプレミスの企業内インフラからクラウド環境のサーバ/ネットワークまで、OS守備範囲はWindowsからLinuxまで、障害の診断や修復/修理であればソフトからハードまで、幅広い守備範囲で日々お客様の業務を遂行しています。
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